『strawberry』-1- 

2015, 01. 25 (Sun) 01:42

 拍手御礼SSで使うつもりだったのですが、例によって長くなったので、こちらに出します。
 あと二回くらい続くかと思います。
 本間と、篠原と、もう一人。
 本当にBLでない話になります。
 以前に中断している『ハーモニー』に絡む話で、そちらをいい加減終わらせないとなーと思いなから、正月の話なのでこちらを先に書きますね。
 本間も、ちょっと家庭の事情が複雑なのです。
 そんな子ばっかりだなあと、ちょっと設定の盛り込み具合に対して反省していますが、もう出来上がってしまっているので後に引けない・・・。
 引越までバタバタしますが、それでもやっぱりつれづればかりではせっかく覗きにいらして下さる皆さんに悪いので・・・。
 頑張りますね。
 ではでは、また。

 明日(正確には今日)仕事だけど、がんばる。
 本間と篠原でも宜しければ、続きボタンをクリック願います~。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『silentlove-地上の光-』です。
  クリスマスではない、12月の平日のお話のつもりで書きました。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。

 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。
 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 とくに、励ましの拍手をクリックして下さる方へ。
 本当にありがとうございます。
 頑張ります。
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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『strawberry』-1-

冬の午後の、のどかな日差しが好きだ。
 近くに小さなほこらのような神社が残っているおかげで、冬の小鳥たちが椿や山茶花のの蜜を目当てにやってきてははしゃいでいる声が聞こえてくる。
「いい天気・・・」
 両手の中に囲ったマグカップの温もりを楽しみながら、ぽつりと独り言を呟く。
 静かだ。
 単身者ばかりでまるで一つのコミュニティーのように交流があってにぎやかなこのマンションも、さすがに今日はおそらく誰もいない。
 周囲のマンションも似たような感じで、区域全体ががらんどうになったような錯覚を覚える。

 元旦の午後なんて、そんなものだ。

 にぎにぎしいテレビ画面を観る気にもなれず、かといって、ベッドに入って横になる気にもなれず、読みかけの本はいっぱいあるけれど、開く気にもなれない。
「どうしたものかな・・・」
 どうやって、この時間を、過ごそうか。

 突然、インターフォンが静けさを破った。
「え・・・?」
 慌てて画面を覗くと、すらりとしたシルエットが映った。
「うそ・・・」
 彼は、ドアの向こうに立っている。
 おずおずと玄関先に近付くと、軽く、こん、と扉を叩く音と、透明な声が低く、聞こえた。
「開けて下さい。いらっしゃるのでしょう?」
 当然のような口ぶりに混乱したまま、素直に扉を開けてしまった。
「すみません、失礼します」
 初春の風とともに柔らかな香りが入ってくる。
 篠原高志。
 いつものように、完璧なスーツ姿で佇んでいた。
「・・・いったい・・・」
 文句を言おうと口を開いたけれど、彼の右手がまるで制すかのように唐突に上がる。
 小さな紙袋を一つ差し出された。
 受け取ると、中には可愛らしい色の花がぎゅっと詰まったアレンジメントが入っているのが見える。
「明けまして、おめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いします」
 ゆっくりと優雅に頭を下げられて慌てて答えた。
「あ、これはご丁寧に。こちらこそ、宜しくお願いします」
 整いきった目元が笑みの形を作るのをうっかりまともに見てしまい、とくんと、胸の奥にさざ波が立つ。
「それと、こちらもどうぞ」
 さらに、もう片方の手からもう一つの紙袋が渡された。
 甘ずっぱい、香り。
 宝玉のような赤。
「・・・いちご?」
「はい。これなら、食べて下さるかと思って」
 この男は、どうしていつもこうなんだろう。
 いきなり現われたかと思うと、そっと差し出してくる。
まるで何もかもお見通しかのように、欲しい物を。
今一番、欲しいのは・・・。
「・・・奈津美さん」
「・・・はい」
 艶やかな赤い実から目が離せない。
「初詣は、もう行きましたか?」
「はい?」
「すぐそこの、土地神様に挨拶はもうお済みですか?」
 すっと指さす先は部屋の奥のベランダの向こうの、鎮守の森。
「・・・まだだけど・・・」
「行ってみませんか?ちょっと歩くには良い天気です」
 僅かに足もとを扉へ向ける彼が、決してこの部屋へ上がるためにやってきたのでないことをようやく知った。
「ちょっと・・・。ちょっと待って。この格好では無理」
 ルームウェアそのままで、外に出るには気が引ける。
「そうですか。それでは、私は下で待ってます」
 そうして彼はまた、さらりと扉のむこうへ去っていった。
 まるで、風が通り抜けるかのように。


            -つづく。-




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