『秘密の花園』-無花果-8- 

2014, 11. 26 (Wed) 23:29

 ここのところ、ちょっと体調を崩していました。
 低気圧と仲が悪くてですね~。
 うずく傷はないのですけどね。

 さて。
 相変わらずずるずる続くよ、『無花果』。
 すみません、今日も終わりませんでした。
 なんかな。
 まるで私の歯の治療のようだ。
 いやいやいや。
 まるで違うだろ、ベツモノだ。

 この度めでたく五ヶ月越しの歯の治療が終了しました。
 途中、歯科医との精神戦だったと、今は思う。
 喰うか喰われるかでしたわ・・・。

 この話は、数日前に掲載した『夢魔』と、時間軸的にほぼ同時進行と思って頂けると助かります。
 『無花果』が終わったら、次の展開になる予定。
 がんばれ、私。

 今までのどす黒い『無花果』シリーズは以下の通り。


   『秘密の花園』-無花果- -①--②--③--④--⑤--⑥--⑦- 

 一応、ちょろっと、秋に発行した同人誌『秘密の花園-きざはし-』にリンクしています。
 現在とらのあなで販売しています、と宣伝。 (↑上のリンクをクリックすると虎の穴に飛びます)
 3月のJ庭にも持参予定です。
 機会がありましたら、手にとって下さいね。 

 ではでは、明日こそ、終了させたいと思います。
 明日こそは。


   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『壁ドン事件 -出歯亀編-』です。
  ええと、『壁ドン事件-池山×江口編-』を、今回もあの人が出歯亀しております。
  かるーく読み流して下さいね。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。
 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 とくに、励ましの拍手をクリックして下さる方へ。
 本当にありがとうございます。
 頑張ります。
 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。
 お待ちしています。



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  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『秘密の花園』 -無花果-8-


 あの、午後の日。
 別れるために向かった初夏の園で。
 自分は選択を誤ったのだろうか。
 妻も、三人の子供も手放していれば、違った未来が待っていたのだろうか。
 実際、母、絹との会話の最後はその流れになった。
 芳恵を手放せと子供のように諭され頭に血を上らせた自分は、言われずともと、離婚届をテーブルに叩きつけて部屋を辞した。
 そのまま誰にも会わずに帰れと背中にかけられた瞬間、破壊衝動が沸き起こった。
 うまく母に取り入ってぬくぬくと生きるあの女に何か一言言ってやらねば、腹の虫が治まらない。
 自分の元では枯れた花のようだったくせに、今は瑞々しく輝く芳恵が、憎い。
 そんなに、真神は苦痛だったか。
 足は、真っ直ぐに芳恵の部屋へ向かった。
 
 しかし、いくつもの扉を開いて進むうちに沸騰した頭もさすがに冷えてくる。
 このまま、進んで良いのか。
 会わずに、帰るべきではないのか。
 迷うけれど、とうとう最後の扉に手をかけてしまった。
 薄い緑と白を基調とした清らかな部屋の真ん中に、聖女がいた。
 白いおくるみの中の赤ん坊をあやしながら、うっすらと目を伏せるその横顔は、今まで見たどの宗教画よりも崇高で、美しかった。
 長い黒髪も、形の良い白い額も、長い睫も、細い体躯も、儚げな面差しも、既にこの世のものではなく、まるで天の国へ属しているのではないのかと錯覚するほどに危うい。

 だけど。

 あれは、俺の女だ。
 今までも、これから先も。

 その欲望が、天上から地上へと引きずり下ろす。

「芳恵」

 声が、みっともなく震えた。
 無意識に握った拳に力を入れる。

 聖女が、振り向いた。
 見つめ合った瞬間、彼女の中がゆっくり変わるのを感じる。
 とくん、とくんと、鼓動が聞こえる。
 もはやそれが自分の心臓の音なのか、彼女のものなのかわからない。
 ただ、互いに、目を離せなかった。
 ひとあし、ひとあし。
 足を進めて近付く横から、他人が入り込む。
「芳恵さま、勝己さまはこちらで預かります」
 気を利かせたつもりなのか、見知らぬ女が赤ん坊を奪い取り、去っていった。
 扉が、締まる。
 その瞬間、全てが決まった。
 この館にいる者全ての未来が。
 広い部屋に取り残された芳恵は呆然と目を見開いたまま動かない。
 心の中に、闇が広がり始める。
 腕の中の赤ん坊は、天へ昇るための羽衣だった。
 もう、彼女が天へ帰ることは叶わない。
 腕を掴む。
 ・・・掴まえた。
 床へ引き倒し、獲物を喰らう。
 お前は、俺のものだ。
 それを、教え込むために。
 二度と空を飛ぶ夢を見せない。
 心の翼をもいで、自由の足を折り、新鮮な空気を奪う。
 ひとかけらも、あまさず、喰らった。

 お前は、俺のもの。
 爪のひとかけらたりとも、だれにも渡さない。
 それがたとえ、神であろうとも。

 獣が、吠える。



        -つづく-




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