『秘密の花園』-無花果-5- 

2014, 09. 17 (Wed) 23:41

 まだまだ続きます、『無花果』。
 ようやく俊一の母の話が出てきますですよ・・・。
 彼女の話は、また別の話でちょっとやると思います。
 
 次で母と息子の会話は終わるかな。
 今日終わらせるつもりが例によって歯科治療ショックでぐだぐだでした・・・。
 経過としてはちまちまと毎週通い続けて来月まで続く見通しですよ。
 もう、今日は途中で発狂しそうでしたよ。
 なにされてるの、どうなるのわたし。
 予防注射とか点滴とか採血とかも駄目な超こわがりなのに!!

 ・・・ぐれて、借りてたBL読みました。
 すみません。
 ものすごく馬鹿な攻っていうのも面白いなあと、嵌ってしまった・・・。

 今暗いトンネルを掘り続けている最中だからなおさら。

 出口は何処だ。
 掘り続けて、別の山に突入しているような気がしてならない。

 ではでは、明日またお目にかかりたいと思います。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『すいかずら -夏の声-』です。
  今回は特に短い。
  しかも、モノローグ多いし・・・。
  終戦直前に召集令状をもらってしまった蛍一の独白みたいなものです。
  
  とにかく、楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。


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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『秘密の花園』 -無花果-5-


「養子に・・・ですか」
 惣一郎の、男らしい骨張った指を見つめる。
「そう。光子と同じことね」
 惣一郎の先妻だった光子は桐谷本家の大叔父の養女だ。
 最後の、養女。
 そして、秘蔵の娘。
 今の清乃の年の頃に、零落した華族の屋敷から骨董品と一緒に大叔父が買い上げた。
 売り飛ばした父親はもちろんその後立て直せるわけがなく、知合いを渡り歩いて消えていった。
 宮家と武家をうまく調和した少女は目をみはるほどの美貌と明晰な頭脳と剛胆なふるまいが似合い、女にしておくには惜しいと何度も大叔父がこぼしたほどだった。
 あの、大叔父に、そう言わせた娘。
 桐谷の魔物と畏れられた大叔父は、人としての生に飽き飽きしていた。
 だから、目の前に現われた人間を試して遊ぶことを繰り返した。
 それはまるで、猫が気まぐれに掴まえた獲物をいたぶるように。
 あるときは、分家の娘の絹を誑かした男に目を点け、弄んだ。
 見目麗しく、才気走った青年に、次から次へと試練を与える。
 最初には、息も出来ないほどの憎悪を抱かせるための罵倒を。
 次に、本能的に飛びつきたくなる好機を。
 そして、輝かしい成功と賞賛と使い切れないほどの金を。
 最後に、美しい女達を。
 絹との再会すら、遊びの一つだった。
 彼女を手に入れようとするのか、手に入れたならどうするのか。
 彼は、単純に、知りたいだけだった。
 墜ちていく人間と、這い上がる人間の違いを。

 『あれは、思ったより使えなかったな』

 たった一言で終わってしまった、男の命運。
 絹が手を振り払った瞬間に魔法は全て解け、残ったのは裸の王様だった。
 彼の見せかけの才能と財産は瞬く間に消え、人々も去った。
 巻き返す力など当然なく、最後は女衒まがいの商売に身を落とし、女の一人に刺されて死んだ。
 
 そんな中現われた、光子。
 目の中に入れても痛くないほど寵愛され、血のつながりはないのに大叔父の魂そのものを継承したと言われる少女は、まるで真夏の陽の光のような女へと成長し、まだ少年だった惣一郎の目を焦がした。
 女の中の女。
 貴婦人の中の貴婦人。
 そして、花の中の花。
 ただし、愛とは無縁の女。
 大叔父の死後、その庇護を放たれてもなお誰のものにもなろうとしない光子を、惣一郎は求め続けた。
 惣一郎の求婚は十年近く続いた。
 華麗な恋愛遍歴に加え破天荒な光子を妻にしたいと願い出る奇特な男は、世界がどんなに広くとも惣一郎くらいだ。
 光子をもてあました本家は、渡りに船とばかりに説得し続けた。
 彼女が三十を過ぎ、半ばになろうかと言う時になり、ようやく話がついた。
 パリのアパルトマン一つと引き替えに真神家に入ること。
 健康な男子を産んだら、さらに別荘をもう一つ。
 子供を産めば、絹と同じように本邸で暮さず、好きに生きて良いと。
 ただし、真神姓のままで。
 それは、惣一郎も知らない桐谷家での密約だった。

 自分は桐谷家の女ではあるけれど、真神春正の妻であり、惣一郎の母だ。
 さすがに内幕を知った時に平静ではいられなかった。
 しかし、長年想い続けた人をようやく手に入れた息子の喜びに水を差したくないという気持ちが勝った。
 想われて、大切にされれば、さすがの光子もほだされるかもしれない。
 愛を、知るかもしれない。
 真神に縛られた不憫な惣一郎が、幸せになるならば。
 そんなことは、太陽を手に入れることを願うくらいありえないのだと、誰もが知りながら目を逸らしていた。



        -つづく-




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