『秘密の花園』-6月の花嫁-3- 

2014, 08. 12 (Tue) 08:31

 今日は朝に更新。
 天気がよいと信じて早朝から洗濯機を何回も回しているのだけど、どうだろう。
 これが終わったら、実家へ来ている甥っ子たちに会いに行くんだ・・・。
 ・・・どんなフラグだ。

 先日、やらんでいいといられたのについ横から手を出して、ちょっと腰を痛めたのですが、ボルタレン湿布でなんとかだませそうです。
 多分治った気になっているだけで根本的な部分は・・・なのだろうけれど。
 年だからな。

 さて。
 『6月の花嫁』、ようやく終わりました。
 うーん。
 さらっと憲二をひっかけるつもりが、なんだかねちねちやってしまいました。
 なんでかなあ。
 演歌だなあ。
 そう思いつつも、そんな展開になってしまいました。
 まあ、可南子の出番もここまで・・・の予定です。
 彼女には、もう昔の男のことなど忘れて、ピチピチの(←オヤジ臭い・・・)夫と幸せになってほしいものです。
 これからさらにすったもんだがありますが、気長にお付き合い下さいませ。

 次の更新は拍手御礼に関する事になるかと思います。
 久々にドリカムの『三日月』を聞いていたら・・・。
 書きたくなりました。

 ではでは、また明日。



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  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『秘密の花園 -霧雨-』です。
  本当に小話。
  松永可南子視線からの勝己です。
  ちょこっとでごめんなさい。
  とにかく、楽しんで頂けたら幸いです。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『秘密の花園』―6月の花嫁―3-



 結婚とか、条件とか。
 憲二にとってそれは一番遠い話だった。
 幼い頃から関係の破綻した夫婦ばかりを見てきたからこそ、家庭を持ちたいなどと思ったことはない。
 むしろ、拒絶し続けた長兄に今は共感すら覚える。
 兄の俊一は、どんな形であれ妻を娶ることを頑なに拒んだ。
 その結果、父との関係がどんどん悪化していき、最後には絶縁も辞さないと三行半を叩きつけて家を飛び出したまま事故死してしまった。
 溺愛していた息子に背かれ、更には悔いの残る形で別れてしまったというのに、あの男はまだ、懲りていないのか。
「勝己に押しつける気、か・・・」
 俊一の後釜として婿養子に迎えた勇仁と姉の清乃の関係もこじれにこじれ、とうとう愛人が息子を産んで東京で正妻気取りを始めている。
 崩壊しつつある王国をなんとか建て直すために、胎児の時に不要だと、殺せとすら言っていた三男をかり出すのか。
 鈍痛を感じて額を押さえると、暖かな指先がそっとその手を取った。

「ちがう。ちがうのよ」
 柔らかく握り込まれ、その瞳を見返す。
「勝己の一番が、真神なの。家のことも、御両親のことも、ご姉弟のことも、そして甥御さん達に勇仁さん・・・。みんなを守るために、最良の方法をいつも探してる」
 自己犠牲ではなく、自己愛が強すぎるのだと、自嘲気味に笑ったのはいつのことだったか。
「でも、これ以上抱えられないことも解っているの。だから、形ばかりの妻が良かったのね」
 自分は、彼の望む妻から逸脱していた。
「それでも構わないと思ったから、ずっと勝己のそばにいたの。そして彼はそんな私を振り払えなかったから長引いてしまった」
 いつでも、優しい男。
 その優しさが、時には諸刃の剣になってしまうことを知りながら、手を離せなかった。
 誰よりも、残酷な男。
 酷い人だと思う。
 だけど、憎むよりも愛しさが勝った。
「ユーリに・・・、私が夫に出会って、ほっとしたのは勝己の方だったかもしれない」
 可南子を見送って、勝己もまた、歩き出す。
「でも、あの人も、つくづく馬鹿ね」
 今は全く、未練なんてないけれど。
 情だけは、熾火のように残っている。

「・・・え?」
 いつもの研ぎ澄まされた美貌は影を潜め、すっかり幼子のような、頼りない表情になってしまった憲二は無意識の声を上げた。

「勝己を、愛せない女って、いると思う?」

 風が、草木の香りを攫いながら流れていく。
 首筋を、冷たい何かが走った。

「全く自分のことを解っていないみたいだけど・・・。彼は、恐ろしく魅力的な男よ」

 広い背中、
 大きな手。
 穏やかな表情の奥底に眠る、綺麗な瞳。
 優しい声、
 甘い吐息。
 時々見せる雄としての顔が、欲を呼び覚ます。

 できることなら、溺れてしまいたいと、思ったこともある。
 踏みとどまったのは、単に、年上としての矜持だ。

「それに、手のかかる人ほど放っておけないのは、あの人の悪い癖ね」

 風が、止まる。
 ダンスの音楽も、人々のざわめきも遠く離れて。
 飴色の、とろりと甘い瞳が、揺れた。

 ここから先は、触れてはいけない領域。
 解っていても、言わずにはいられない。

「自分しか愛せない女なら、なおさら勝己が欲しくなるでしょうね。真神よりも愛してと泣き叫んだ時、勝己はどうするつもりなのかしら?」

「・・・」

 息を呑み、まるで人形のように動かなくなった男を見て、少し、報われた心地がした。
 自分の中に、こんな一面があったなんて、驚きだ。
 しかしこれは、自分たちの未来に必要なことだと、信じている。

「・・・罪な人」

 容赦なく、とどめを刺した。

 これは毒。
 指先にちくりと刺して、じわじわとその身体に広がっていく、疑念という名の毒だ。
 いや、毒と言うよりも。
 種なのかもしれない。
 何も見ない、
 何も感じない、
 誰も愛せない。
 氷の王国で凍える男の心に、小さな種を一粒植え付けて、それが隅々まで根を下ろして枝を伸ばし、葉が茂る頃、きっと何かが変わるはず。

 6月は、女神の季節。
 運命の歯車が、静かに回り出す。
 彼の中に咲く花は、どんな姿をするだろう。
 

                         -完-


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