『秘密の花園』-6月の花嫁-2- 

2014, 08. 08 (Fri) 23:49

 すみません、やっぱり終わらなかった・・・。
 もう少し、続きます。
 なんか、憲二が進路指導室に呼ばれて説教されてるよ・・・。
 そんな話になりつつあります。

 週末はいろいろありましてこれを更新できません。
 せめて読んだBLで面白かったのを紹介する位したいな・・・とは思うんだけど時間があるか微妙・・・。
 週明けは必ず更新します。

 そして、今月の拍手御礼は久々に『すいかずら』のシリーズをやります。
 物凄く久しぶり・・・。
 昭和初期の話を色々読んでいたらなんとなく・・・。
 浮かんだのがありますので。
 
 どちらも今しばらくお待ち下さい。






   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『秘密の花園 -霧雨-』です。
  本当に小話。
  松永可南子視線からの勝己です。
  ちょこっとでごめんなさい。
  とにかく、楽しんで頂けたら幸いです。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。

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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『秘密の花園』―6月の花嫁―2-

 
「・・・あの夫は・・・。ちがうのか?」
 隣に腰を下ろして、視線を向けた。
 気温が上がってきたのか、庭木の緑の匂いを濃く感じる。

 若い、男だ。
 見た目だけではない。
 何もかも、幼さすら残る若木のような、男。

「・・・ええ、そうね。私の元に担ぎ込まれた日から人目も憚らずに求愛されて・・・。驚いたけど、嬉しかった」
 求められるということを、初めて知った。
「でも、それは・・・」
「吊り橋効果だとでも?それは真っ先に考えたし、本人にも言ったわよ」
 十歳近く離れた、旅人。
 見知らぬ土地で怪我をして、心細くなっただけかもしれない。
 人恋しさがつのったのかもしれない。
 もしくは、衝動。
「でもね」
 桜色の指先が、ゆっくりと、命をあやす。
「どうでもいいかと思えてきて」
 豊かな、微笑み。
「私も、恋したの」
 それが、答え。

「・・・恋、ね」
 降り注ぐ緑の光を眩しげに見上げて憲二は呟いた。
「・・・俺には、それが、わからない」
 知っていたつもりだけど、果たして恋だったのか、執着だったのか。
 そして、自分がとらわれていたのは誰だったのか。
 遙か昔になってしまった記憶はもはやおぼろげで、その輪郭すらみつからない。
 
「まだ、知らないだけなのかもしれないわよ?」
 首を傾け、突然間近で顔を覗き込まれて、息が止まった。
「・・・あんたが、今まで、知らなかったみたいに?」
「そう。私がようやく知ったみたいに」
 にい、と、物語に出てくる巨大猫のように笑う。
 きらめくその瞳に何かを見透かされたような気がして、胸がざわめいた。
「・・・のろけですか、それ」
 出てきたのは、子供のようにふてくされた声。
「そう、のろけよ、今のはね」
 くくくっと、喉の奥で笑われて、どこかほっとしてしまう。
 しかしそれは、彼女を侮っていただけなのだと、知った。
「で、ここからはおせっかいなの」
 ふいに軽く顎を掴まれて、今度こそ驚いた。
「あなたは、とても大切なことを見落としているの、解ってるかしら?」
 瞳が、緑の光を乱反射して、目眩を覚える。
 緑の、瞳。
 彼の、色を、思い出す。
「せっかく、あなたの手の中にある大切なものが、なくなってしまうかもしれないって、考えた事、ある?」
「・・・なんの、こと?」

 ジャスミンの、匂いがする。
 彼女は香水を付けていない。
 なら、どこかで花開いているのか。

 頭の奧でぼんやりとりとめもないことを考えているのをすぐに感じ取ったのか、可南子は深いため息をついた。
「・・・勝己、今度こそ結婚するみたいよ?」
「・・・は?」
 白いもやが、いきなりはぎ取られる。
「年内に・・・は、さすがに無理でしょうけれど、そう遠くない吉日に」
「ちょっと待って、何それ。今度こそって・・・」
「私も、打診されていたのよ、真神の義父様から」
「いつ」
「付き合って、わりとすぐから」
「なに、それ・・・」
「私の母方の一族が東北の歯科医師会を牛耳っているから、会う機会がけっこうあったのよね」
 網の目のように張り巡らされた政財界に身を置くからこそ、彼女は真神という名をすんなり受け入れていたのだと、今更気が付いた。
「聞いてない・・・」
「あなたが、聞こうとしなかったからでしょう?」
 痛烈な一言だった。
「まあ、勝己に迷いがあるのは解っていたから、のらりくらりとかわしていたしね」
「迷いって・・・」
 可南子が年上であることは、真神家で全く問題にされなかったと告げられ混乱する。
「私が、勝己を、好きだったからじゃない?」
「え・・・?」
「私は、好きだったのよ?とても、とても・・・ね」
「・・・とても」
 なら、なぜ。
 なぜ、別れた。
 子供のような繰り言が口からついて出そうになる。
 しかし、それを今更聞くべきでないと理性がとめた。
「だから、今度は、見るからに自分のことが一番好な女を選んだみたいね」
「・・・は?」
「彼女と同級生だった従妹から聞いたのだけど、見栄っ張りで、ものすごく勝手で、高慢で、自分が世界一可愛いって思っていて、お金が大好きで、日本が嫌いな女、なんですって」
 暴風のように突然押し寄せてくる様々な情報に、頭がついていかない。
「どうして、そんな女と・・・」
「自分が一番な女なら、夫を顧みないと、思ったからでしょうね」
「そんな結婚、意味あるのか?」
「勝己にとって一番大事な条件なんだと、ようやくわかったわ」



                         -つづく。-


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