『秘密の花園』-6月の花嫁-1- 

2014, 08. 01 (Fri) 23:27

 今日は、朝ご飯をテーブルの上に置いたまま(乳製品はさすがに冷蔵庫にしまう気力はあった)、午前中いっぱい寝てしまいました・・・。
 おかしいなあ。
 ほんのすこしのつもりだったんだけど・・・。

 そのあとなんとか挽回して今に至ります。
 野菜室を占拠していた甘夏をようやく加工したり・・・。
 で、『秘密の花園』の続きをちまちまやりました。
 この続きは水曜日かな・・・。
 明日は仕事で、明後日は一泊で熊本まで。
 ・・・天気はどうなんだろう。
 まさか台風が来るとは。

 本当は今夜街で花火大会があっていましたが、ちらっとテレビ画面でみただけで終わりました。
 来年はちゃんと現地で見たいです。
 あとはお盆に花火が浜辺であるけれど、この日も夫婦ともに仕事なんで微妙・・・。
 今年の夏は花火に縁がないのか・・・。
 好きなんですけどね。

 さて。
 今日の小説もBLではありませんが・・・。
 憲二と可南子のみのおはなし。
 ある意味対決なのか、これ。
 あと一回続きを書きます。
 では、また・・・。


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  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『秘密の花園 -霧雨-』です。
  本当に小話。
  松永可南子視線からの勝己です。
  ちょこっとでごめんなさい。
  とにかく、楽しんで頂けたら幸いです。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
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『秘密の花園』―6月の花嫁―1-

 6月の花嫁は、幸せになるらしい。
 花嫁のための月だとも言える。

 初夏の日差しが庭園の花々の色をより鮮やかに輝かせている。
 名前はわからないけれど、どこか見たことのある花弁と香りが披露宴会場を彩っていて、若い花嫁と友人達を美しく、そして幸せに見えた。
 初夏のニューヨーク郊外は、一斉に開いた花々に埋め尽くされている。
 さすがは、女神ヘラの支配下と言われる月だ。
 可憐な花も豪奢な花も、とりどりに咲き誇る。
 花の香りと、芝の匂いと、ざわめきが風に乗ってするりと過ぎていく。
 宴もたけなわになり、主役の花婿と花嫁が中央でダンスを始め、次々と出席者たちもそれに加わり始めた。
「そろそろ頃合いか・・・」
 自分一人が抜けたところでわからないと判断し、出口を探して振り向いた瞬間、危うく近くにいた女性とぶつかりそうになった。
「あ・・・」
「sorry・・・」
 まず目に入ったのは翻った真っ青なワンピースドレス。
 そして、少し膨らみを帯びたお腹。
 ヒールの低いパンプス。
 慌てて手をさしのべて女性が転ぶのを防いだ。
「ありがと・・・」
 日本語。
 視線を上げると、そこには見知った顔があった。
「松永・・・可南子・・・」
「ごきげんよう、憲二さん。おひさしぶりね」
 懐かしい富士額の女性がにこりと笑った。
 艶やかな黒髪を背中に流し、独特の青を身にまとう彼女は、先ほど見かけた庭園の花のようだった。
「今日は随分と綺麗な・・・」
 何度か彼女に会ったが、日本的な地味な色合いの服を着ていて、今とは顔立ちすら違って見えた。
「ああ・・・。日本名で言うなら露草色かしらね」
 憲二の言いたいことを察した聡い女は瞬時に返す。
「日本にはなかなかない色よね。一目見て気に入ったの」
 ゆったりと笑みを浮かべながら、無意識のうちに膨らみを繊細な指先でそっと撫でた。
「そのお腹・・・。勝己の?」
 弟からは一言も聞いていないのに。
 彼女の身体の中に確かな命が息づいている。
「まさか!!」
 一笑に付されて、目を見開く。
「夫はあちらにいるわ。新婦の知人なの」
 彼女の視線の先には明らかにダンサーと思われるきらきらしい群れがいて、その中でも骨格の美しさでひときわ目立っている若い男が自分たちを認め、投げキッスを送ってきた。
「あれって・・・」
 少し恥ずかしそうに手を上げて応える可南子は、幸せに満ちていた。
「ええ。新婦が支援しているバレエカンパニーのソリスト。あなたは新郎のお知り合い?」
「うん、そうだけど・・・」
 聞いていない。
 何度もそんな台詞が頭の中をぐるぐると回る。
「いつ?」
「出会ったのは去年の末で、4月にこっちで式を挙げたわ」
 さすがに勝己を招くわけにはいかなくて。
 少し残念そうに微笑まれて、憲二は混乱を深めた。
「なんで。俺はてっきりあんたたちが・・・」
 二人は、物凄く自然に寄り添っていると思ったのに。
「ちょっと長すぎたのかしらね・・・。まあ、私の同僚というか上司たちから姑息な嫌がらせを受けて、甘い時間をもてなかったせいも、少しあるかしら」
 彼女の手を取って、木陰のベンチに座らせた。
「嫌がらせって?なに?」
「前に勝己の部屋で会った時、急患が入ったでしょう。いつもああいう感じ。私と彼がなかなか会えないように、細かい仕事をどんどん回したり、出張を入れたり・・・」
「・・・それ、勝己も解ってた?」
「ええ。でも実際、目の前に患者がいるんですもの。それを放り出す人じゃないでしょう」
「・・・もしかして、俺も邪魔してた?」
 可南子の存在を知ってからも、憲二は好きなように弟を扱った。
「ああ・・・。それはないわね。本当に、勝己の休みの日って私はたいてい勤務だったのよ。二人の休みが重ならないようにちまちまねちねちとやられたから・・・」
 セクハラと言っても良い域だったと、今は思う。
 実際、不倫を持ちかけてきた男たちを完膚無きまでに叩きのめしたのがそもそもの理由だったのだから。
「あの日、キスしていたのはね・・・」
 あの日、と言われて、勝己の広い背中を思い出す。
 細い指先が、首に絡んでいた。
「キスくらいしないと、もう、関係を保てないからよ」
 別れ際の、挨拶代わりの、キス。
 それは、まだ離れていないことを証明する儀式のような物だった。
 唇を合わせて、まだ男と女なのだと、その情の温度を確かめるために。
「あの人はいつでも優しくて・・・。大切にしてくれたけれど。欲しがってはいないことは解ってた」
 それでもいいと思った二年間。
 そのまま、未来に続くと思っていた。
「大切にしてくれることと、愛されていることは、別なのよね」
 木漏れ日が、透明な瞳を優しく照らす。


                         -つづく。-


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