『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-6- 

2014, 02. 17 (Mon) 00:48

 結局・・・。
 天候が絡んだ諸事情から夫の仕事がずれこみ、帰りの足として予約していた飛行機に乗れないことが土曜日の午後に判明し・・・。
 その後はホテルと月曜日の朝一便の確保に奔走して一日が終わりました。

 最初、彼は福岡空港の最終便がダメだから、北九州空港着の最終便で帰ると言い張っていたのですが、これをねじふせて・・・っていうか、本当に無理だから(悲鳴)!!
 他県の人、いや、福岡市内の人にも理解不能でしょうから説明しましょう。
 北九州空港は関門海峡より南のいわば四国側にあります。
 海上にあるおかげで離発着が深夜でもオッケー(おそらく民家への騒音被害が少ないからと思われる)。
 その代わり。
 最終便が12時45分着だけど、なんとそこからろくな足がない。
 確かシャトルバスすら稼働していないはずだ。
 かろうじてスターフライヤーが破格の値段でチャータータクシーを出してくれるようだけど、いったい何時に着くって言うの・・・。
 法定速度ギリギリで深夜に飛ばしたとしても二時間・・・いや、それ以上かな。
 それで、月曜日朝5時起床って、ほぼ完徹だろう。
 風邪っぼいけどこれはインフルに違いないとか、食欲ないとか、目眩がするとかさんざんほざいていた人の選択肢じゃないだろ!!・・・とは、さすがに言わなかったけど、とにかくざっといかに無謀な選択かを力説して、ホテル代金をプレゼントするから、頼むからせめて朝一便福岡空港着で戻ってくれと泣き落としました。
 が。
 羽田空港近くのホテルはあっさりとれたのですが、航空会社の窓口に電話がなかなか繋がらない。
 仕方ないので本を読んだりネットをいじったりしながらずーっと電話を握っていました。
 でも、結局集中できないのですよね、耳元が気になって・・・。
 ようやく処理し終わったら夜も更けて、なんだか抜け殻状態になりました。
 
 ・・・と、ここまでが土曜日の言い訳。


 で、『百年の~』が今回も終わらなかったのは、私の不徳の致すところです。
 次回こそ終わりたいなあ。
 いや、終わらせるぞ。
 そして、バレンタイン話も完結させるのだ・・・。
 池山と江口のいちゃいちゃなんか、今の時期でないと書けないわよね。

 そんなわけで。
 明日の朝に旦那の着替えとか弁当とか渡しに駅まで行って任務完了したら、真面目に取り組みますよ・・・。
 誓います、はい。
 
 ではでは、また明日。

 



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、真神勝己の若い頃の恋人の話で『秘密の花園 冬の薔薇』です。
  女性と付き合っていた頃の、話です。
  
  ともかく、楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。


 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 とくに、励ましの拍手をクリックして下さる方へ。
 本当にありがとうございます。
 頑張ります。

 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。

 お待ちしています。







  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。


ブログランキング・にほんブログ村へ


   拍手小話はこちら →

『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-6-



「愚問だろうけど、マサト・サコって知ってるよな?」
 マグカップの中の湯気を目で追いながら、長谷川がゆっくり話し始める。
「ああ、あの奇才・・・。日系人だっけ」
 この業界で彼の名前を知らなかったらモグリだ。
「いや、純然たる日本人。七~八歳位で養子入りした親戚夫婦も日本人で永住権を取得していただけだから」
「・・・?」
 マサト・サコは現在アメリカの最大手のIT企業で活躍中の筈だ。
 去年の秋にも彼が携わったソフトが爆発的に売れて、最高の収益を上げた。
 なぜ長谷川がいきなりその話題を持ち出すのかが解らず、池山は首をかしげる。
「佐古夫妻もIT業界の隠れたパイオニアとして有名だった。技術面はもちろんのこと、人材としての信用が特に。おそらくアジア系の採用が上がったのは彼らの功績も一役買っているだろう。しかし彼らには子供が授からず、それをものすごく残念に思っていた」
「ちょっと、ちょっとまって、生」
「・・・池山」
「ああごめん、長谷川、それとごめん、耕」
 半分上の空で訂正にかかる。
「えーと。ここでこの話って事は、例のハトコってマサト・サコなわけ?」
「真っさらな人って書いて、佐古・真人だ。養父、実母、そして立石の母が従姉妹関係に当たる。当初の予定では養子は二人の筈だった」
「・・・で。それが、徹?」
 その先もっとこじれた話を聞かされる予感に、池山は眉間に拳をあてた。
「・・・らしい。諸事情で流れたが、交流は続いた。立石にとって彼は兄、いや多分それ以上の存在だったと思う」
「でも去年の秋に、行方不明になったって言っていたよな?でもそんな話、全く流れてないじゃないか」
「流せるものか。とんだ大スキャンダルだからな。彼が上げた収益を全部突っ込んででもマスコミを押さえているのだろうさ」
 皮肉たっぷりの笑みに、男二人は顔を見合わせた。
「彼は、CEOの姻戚だったんだ」
「・・・は?」
「マサト・サコはギリギリまで働かされた挙げ句、完膚無きまで踏みにじられて失踪した。あちら側は焦っただろうな。彼が命を削ってまで作った物が世界的に好評を博すとも予想していなかった上に、さすがに即行方不明になるとは思わなかったらしいから」
「いや、ちょっと待ってよ。だって、あれ、凄いソフトだよ?画期的過ぎて、神がかり的だよ?」
「・・・一部の連中は、それを知らなかったし、認めたくなかったんだ。「キイロ」が陣頭指揮を執って作ったものだからな」
「あー。そこに行くか・・・」
「そういうこと」
 彼らは、我慢らならなかったのだ。
 マサト・サコの存在そのものに。
「アメリカなら私も多少知合いがいるし役に立ちそうだったから、彼らを紹介しようと思って立石が移住してから十日後くらいにアパートを訪ねたら・・・。あいつは、佐古の遺体と対面する恐怖と、広大すぎる国と、聞けば聞くほど腹立たしい事情と、全く進まない捜索について考えている内に、全く眠れなくなってひどい様になっていた」
 本格的に探し始めてまだ十日しか経っていないのに。
 しかし、絶望しかない十日間は確実に彼を蝕んでいた。
「え・・・」
「もう既に、アルコールと睡眠薬による薬物依存の一歩手前だった。飲んでも飲んでも眠れなくて」
 いったん唇を強く噛みしめた後、観念したようにため息をついた。
「今でも、あの選択が正しいかなんてわからない。ただ、眠らせないと、眠らせたい一心だった」
 気が付いたら、抱きしめていた。
「いや、そうじゃない。私は佐古が生きているなんてあの時正直思っていなかった。あんなひどい仕打ちを受けて、受け続けて、大切な物が何一つ無くなった状態で、自分なら生きていられないと思った。多分、立石も同じだっただろう。あいつは佐古を追ってもう半分死に足を突っ込みかけていた」
 怖かった。
 いつも、どんなことがあっても穏やかで生気に満ちていた筈の男が、ぼんやりと虚ろな瞳のままソファに座り込んでいた。
 あと一日。
 いや、あと一時間遅かったら、生きることを放棄していたかも知れない。
 そんな恐怖が、長谷川の中を駆け抜けた。
「だから、寝た。あいつを取り戻すためなら、身体くらいいくらでもくれてやると思った。だから・・・」

 何度も口付けて、口付けられて。
 隅々まで触れて、触れさせて。
 幾夜も抱いて、抱かせて。

 彼の目と耳をふさぐために、何も考えさせないために、激しすぎる行為に引きずり込んだ。
 彼岸で待っているかもしれない男に、渡したくなかった。
 佐古には心から同情する。
 だけど。
 立石徹は渡せないと思った。
 死なせてやらない。
 どんな最悪の事態が待っていようと、生かせて、連れて帰る。
 彼を強く抱きしめて、誓った。





       -つづく-






      < ↓ポチリとしてくださるとうれしいです↓ >

  br_decobanner_20100412095827.gif  にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村
スポンサーサイト

タグ:続きを読む

コメント

コメントの投稿

非公開コメント