『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-3- 

2013, 12. 14 (Sat) 23:59

 ぐだくだ過ごしていたら、一日が終わってしまいました。
 ぎりぎり、日付が変わる前に一区切り就いたのでUPします。
 岡本の受難編。
 どうなんだろうなあ。
 本当はざっと始まってざっと終わるはずだったこの話、予想以上に長くなっておりますですよ・・・。
 でも、本当に次回で終了。
 本当に。
 で。
 BLじゃなくてごめんなさい。
 そもそも私の書く話って、なんもかんもがごった煮ですよね。
 解りづらくてすみません。

 ちなみに、私を今日逃避させたのはこの漫画。

 
鬼灯の冷徹(1) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(1) (モーニングKC)
(2011/05/23)
江口 夏実

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 随分前に友達から借りていて、いい加減返さねばと思ったのですが、読み返し始めたらとまらな・・・・。
 ダメダメ人間の典型です。
 ええと、も、もう一回読んで良いかな・・・?






   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、池山・江口を中心に、『全て、夢の中』です。
  R指定・・・かな。
  なんせ、池山と江口ですから・・・。
  いちゃいちゃしているような、なんというか。
  そういうのが苦手な方はごめんなさい。  

  ともかく、楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。


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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-3-



「・・・な、なに?なにした今?」
「なに・・・って」
 激しい目眩を感じた。
 と、そこで後頭部をしたたかに打つ。
「痛・・・っ」
「あ、すまん」
 謝罪が聞こえる。
 瞬きをしている間に、ずしりと臍の上に重しが乗った。
「おいおい、生ちゃんよう、なにする気かな、君は」
 ひゅーっと冷やかしの口笛が聞こえる。
「いけやまさん・・・」
 言い争いに夢中になっていたが、ここはもともと池山たちの部屋だ。
「なになに、俺達、席を外した方が良い?出て行った方が良いの?」
「いや、別に。すぐ終わるから」
 すぐ終わるって、何が?
 ずきずきと痛む後頭部に触れようとして、その両手首を捕らえられていることに今更気づく。
「おまえ・・・」
 長い髪が、さらりと落ちてきて顔の両側に黒い幕を下ろした。
「子供、作ろうか」
「・・・は?」
「え?マジ?」
 なぜか、喜々とした声で茶々が入る。
「お前の子なら、もう一人産んでも良い」
「はああ?」
 起き上がろうともがくが、なぜかほとんど身動きすら適わない。
「あ、あんた、ついさっき、カイを育てるのに色々やんなきゃいけないことととか、問題点とか言ったよな?」
「言ったさ。ただし、養育費については今のところ一人増えても問題はない。むしろあいつの情操教育のために弟妹がいたほうがいいかと思わなくもないところだったし」
「あ、森本さんとこのマンション、順調なんだ」
「ま、マンション?」
 とりあえず、首を倒して池山の方を見る。
 すると、膝を立てて頬杖をついた池山が呑気に酒を飲んでいる。
「だって、森本さんからあっちのマンションの半分と、あといくつかの不動産物件を買い上げて貸して、家賃収入けっこうあるよな?」
「ああ。おかげさまで順調だ」
「なんだそれ?」
「数年前に、アメリカで桁外れの収入があった。だが、私としてはその仕事に関してあまり良い思い出ではないから手放したいと森本さんに相談したら、とりあえず不動産に代えないかと言われた」
 顔が、近い。
 女の、黒々とした瞳に呑まれる。
「今、ここのことは全て内緒でいいさ。私は子供を貰う。お前はここで天国を見る。ウィンウィンだろ?」
「そこでウィンウィンとか言うな!!」
 わめいたところで、口をふさがれる。
「う・・・っ」
 冷たい唇、と、思ったのは一瞬で、熱い舌がするりと潜り込んでくる。
 他人の舌が入り、悠然と巡る。
 まるで、昔から知り尽くしているかのように。
 口の中で、アルコールを攪拌されているような錯覚に陥った。
 ぴちゃという音とともに離れ、ゆっくりと上唇とした唇を掠めたあと、ふっと息を吹きかけられる。
「・・・悪くない」
 囁かれて正気に戻ったが、既に遅く。
「うわ、ちょっと、何するんだアンタ!!」
 気が付いたら、一気にカーゴパンツを足から引き抜かれた。
 いつの間にかウエストを外され、チャックも下ろされていたらしい。
 片足だけ靴下という情けない格好、いや、ボクサーブリーフがきわどいところで止まった事に気が付き、とっさに自由になった左手で掴んでずりあげる。
「なにって、野暮だな、アンタも」
 しれっと嘯く長谷川は太ももの上に体重をかけ、起き上がらせない。
「岡本~。長谷川のテクニックは国際級だぜ?観念した方が早いって~」
「観念できるか!!」
 今更。
 本当に今更気が付いた。
 自分はずっと地雷原にいたのだと。
 そこで阿呆にもタップダンスをしたようなものだったのだと。
 そしてようやく悟ったのだ。
 立石を長年狂わせてきたものの核心に。
「大丈夫・・・」
 少し、湿り気の残る髪の毛が、岡本の耳から首筋をゆっくりと撫でる。
「・・・くっ」
 ただそれだけで。
 身体に眠る官能の全てを呼び覚まし、つま先まで駆け巡る。
 全身の毛穴から汗がうっすら浮かぶ。
「お前のこと、私は、結構好きだよ・・・」
 大概失礼な言葉だ。
 しかし、低い、深い声がねっとりと入り込み、まるで催眠術のように耳をとろけさせる。
 ゆっくりと身体を伸ばしてむき出しの足に、その長い足が絡めていく。
 男物の服で身を包んでいるにもかかわらず、覆い被さる長谷川は、女だった。
 あの、琥珀の液体のように深い色の肌から湿り気を帯びた艶と、市販のボディソープではない香りを立ち上らせ、静かにしなやかに身体をくねらせた。
 女の中の、女。
 すんなり通った鼻筋も、切れ長の瞼の中から見える真っ黒な瞳も、薄く引き締まった唇も、男性的な顔立ちだと思い込んでいた。
 自分よりずっと大柄で、言葉遣いも荒々しいので気が付かなかったが、今まで出会った誰よりも、強烈なほどの色香を放つ、女だったのだ。
 ファム・ファタル、もしくは傾城。
 そんな言葉が頭をよぎり、囚われているうちにTシャツの上から胸元に唇を落とされた。
「う・・・っ」
 軽く、羽が掠めるような接触。
 たった、それだけ。
 まるで、電気が走るようだ。
 頭に血が上り、呼吸が速くなる。
 流されてしまいそうになる自分を叱咤した。
「やめろ・・・。俺にその気はない」
「そうか?」
 意地悪く身体をこすり上げられ、息をのむ。
「デリバリーを呼んだと思えばいいじゃないか」
 唇が、間近に迫る。
 今度、唇が合ってしまったら、きっと正気を保てなくなる。
 岡本は力を振り絞った。
「やめろ・・・。俺は、本気で、好きな女以外と、する気は、無い」
 なんとか片腕で鎖骨を押して距離を保つ。
 情けないことにそれが精一杯の抵抗だった。
「好きな女?彼女ではなく?」
「彼女でなくても・・・。俺が、好きな人だ」
「まだ付き合っていないなら、別に良いじゃないか。操だてなくても」

 額が、降りてくる。
 この時初めて意外と睫が長いと気が付いた。
 黒い、濡れたような睫。
 ふと、茶色がかって優雅に弧を描く綺麗な睫を思い出した。
 大きな瞳と、陶器のように透明な肌。
 細い頤とバラ色の唇。
 彼女以外、欲しくない。
 だから。

「俺は、たとえ片思いだとしてもいつでも誠実でありたいんだ!!」

 鼻と鼻が触れる寸前に、動きが止まった。
「・・・ほう?」
 にいっと、眼を細められ、冷や汗が背中のくぼみを伝う。
「なるほど・・・」
 ゆっくりと、唇が、遠ざかる。
「それじゃあ、仕方ないか」
 全身から、重しがなくなる。
「・・・・」
 ようやく、肺の中に酸素が入った気がした。



       -つづく-






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