『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-2- 

2013, 12. 12 (Thu) 07:02

 結局、最近、深夜にある程度作って早朝に練り直す習慣が付いたような・・・。
 朝の6時から何をやってるんだろう、私。
 でもこの時間のほうが以外と進みます・・・。
 洗濯機が回っている間になんとかぐちゃぐちゃになって収拾つかなくなっていた岡本と長谷川の喧嘩(?)がまとまりました。
 はい、ここから岡本のほんとの受難ですが、次回でほんとに終わるのか、私。
 明日完結の予定なんだけどどうだろう。
 とにかく、これ以上広げたまんまの風呂敷は増やさないと誓っているので頑張ります。
 あんなこんなな話ですが、とりあえず、前半のバカップルで癒されて下さい・・・。

 ではでは、また。 
 今から朝ご飯食べて、仕事行ってきますわ・・・。

 今日も良いことがありますように。


   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、池山・江口を中心に、『全て、夢の中』です。
  R指定・・・かな。
  なんせ、池山と江口ですから・・・。
  いちゃいちゃしているような、なんというか。
  そういうのが苦手な方はごめんなさい。  

  ともかく、楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。


 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 とくに、励ましの拍手をクリックして下さる方へ。
 本当にありがとうございます。
 頑張ります。

 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。

 お待ちしています。







  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。


ブログランキング・にほんブログ村へ


   拍手小話はこちら →

『女王陛下と俺-百年の、孤独-』-2-



 ちびちびと麦焼酎を楽しんでいる所に、長身の影が差した。
「あ。先に飲んでるよ」
 グラスを揺すってのんびり池山が話しかけると、すとんとその場に腰を下ろす。
「カイは?一緒じゃなかったのか」
「ああ。今朝から学校主催のお泊まり会。明日の夕方まで帰ってこない」
「それで一人なんだ」
「まあな」
 まだ生乾きのつるりとした黒髪を、少し首を傾けて軽くタオルで叩く。
「ところで。・・・借りといてなんだが、お前、足短かったんだな」
 スリムなチノパンの上に白いカジュアルシャツを羽織っているが、二つばかり外したボタンの襟元から下に着ている濃い色のキャミソールがちらりと覗き、一番近い位置にいる岡本としては目のやり場に困った。
「借りといてそれはないだろ、長谷川。思っても口に出すか、フツー」
「じゃあ、小尻だけど短足?足の形はかなり良いけど、ちょっと残念?」
「・・・解ったからもう黙ってくれ。お前の方が長いことは今更なんだから」
 元は深い仲だったというのに、二人の会話には色気もへったくれもない。
「・・・ということは、今まで服の貸し借りをしたことなかったんですね」
 そこへいきなり江口が真剣な顔をして参戦し、長谷川は一瞬きょとんと目を見開き、そのあと、にやりと笑う。
「ああ・・・。そういえばそうだな・・・。貸したことも借りたこともないよ。今回は悪かったな。イレギュラーなんで見逃してくれ」
「耕・・・。そんなに俺のことスキ?」
 池山が甘酸っぱい顔をして胸を押さえると、
「スキです、もちろん」
 間髪おかずに、江口が大まじめに応える。
「頼むから、それの続きは俺が帰ってからにしてくれ・・・」
 今にも盛り上がりそうなカップルから、岡本は目を逸らした。
「そういや長谷川、あの状況のあとでよく俺んとこ来られたね?」
 切り替えの早い池山がこくりと喉を潤しながら訪ねた。
 隣で江口がまるでホステスのようにさりげなく長谷川の前に氷を入れたグラスを置く。
「ああ、それはな・・・」
 ざっくりと液体を注ぎ入れ、数回揺すったあとすぐさまそれを水のように飲み干した。
「深手を負わせたからな」
 そう語る顔にはなんの表情も浮かんでなく、たんたんとしたものだった。
「何をやったのよ。まさか玉蹴り?」
「やるか、そんな危険な技」
「だって、襲われたんだろ、さっき」
 遠慮のない池山の言葉に外野二人はぎょっとする。
 シャワーと着られない服。
その因果関係に生々しさを感じ、言葉が出ない。
「未遂だ。あくまでも。ギリギリ未遂」
 グラスを持った手の人差し指をびしっと立てて、長谷川は男たちを視線で制した。
「ギリギリ未遂って、なに、ものすごくきわどい表現なんだけど・・・」
「お前、細部まで言えというのか、この状況で」
「ものすごく興味があるけど、我慢する・・・」
 そのままびしっと額を長谷川にはじかれ、好奇心の塊は退却する。
「とにかく、未遂だ」
 空けてしまったグラスに、また琥珀の液体を注ぎ治す。
「あれの身体は強靱だから、私ごときの拳ではたいして響かないさ。だから切り札を切った」
「・・・で。なにやったんだ、あんた」
 胸の中に、どろりとしたものを感じつつ、岡本は尋ねた。
 身体的なボディーブローでないなら、なぜ、あの立石が追ってこない。
「・・・妊んだら、必ず産むと思うなと言った」
「・・・は?」
「子供ができたら、こっちのものだと言われたから」
 今まで長谷川が息子のカイを全力で愛してきたように、自分の子供を愛すだろうと。
 そして、子供たちには父親が必要になるだろうと。
 ふいに、池山の頭の中でとある言葉が蘇る。

『・・・一夜の過ちだとしても、もしもそれで子供が出来たなら、真面目な彼の事だもの、きっと私を選んでくれたわ』
 
 ・・・それを、立石自身が考えているとは、あの時はさすがに思わなかった。
「・・・なんだかなあ」
 どいつもこいつも不毛すぎる。

 池山が別の考えに囚われて沈黙すると、岡本はあっという間にヒートアップしていた。
「なんだよそれ。産んでとっとと結婚すりゃいいだろ。お前らの関係は不倫でもなんでもないんだから」
「そんなわけあるか。少なくとも私は愛のない子は産めないし、育てられない」
 髪をかき上げ、きっぱりと長谷川は断じた。
 愛のない子。
 立石の子供は愛せないと言ったも同然だ。
「それ・・・。マジであいつに言ったのか?」
「言ったさ。そんな甘い考えは捨てろと」
 冷たい笑みに、部屋が静まりかえった。
「もしも産んだとしても、子供の顔を見たら必ず何かの瞬間に思い出す。屈辱の中出来たのだと。その時、私はその子をどうするかわからない」
「それは、脅しかよ」
「脅しじゃないさ。事実だ」
 指先がグラスの縁をゆっくりと撫でる。
「母性なんて、なんにでも簡単に発動するもんじゃないだよ、生憎とな」
 言いたいことは、解る。
 だけど。
「あんた、最低だな」
 岡本は沸き上がり続ける怒りを抑えることが出来なかった。
「なにが」
「立石の気持ちを、どれだけ弄ぶ気だよ?」
 じっと静かに見返す長谷川の冷たさに、頭の中が真っ赤に染まった気がした。
「そこまで言うなら、俺達に関わりのないところへ行けよ。アンタがそばでうろうろしてるから立石も振り回されるんじゃないか」
「・・・これだから、苦労知らずのお坊ちゃんは困る」
「はあっ?」
「私の優先事項は開だ」
「だからなんだよ」
「息子を大学、もしくは院までやって、きちんと社会人になり、自分で生きていけるようになるまで、やらねばならないことと問題点がどれだけあるか知ってるか?」
「しるか。そんなこと」
 皆まで言わせない。
「ちょっと経験値が違うからって、悲劇のヒロインぶってんじゃねえよ、恥ずかしいヤツだな」
あくまでも己に有利な理論を展開しようとする目の前の女の口を、とにかくふさぎたかった。
「・・・」
「不幸自慢をするのも大概にしろ。自分と同じくらい不幸じゃないと、語ることも許さないってわけか?」
 出来ることなら、横っ面を張り飛ばしたいとさえ思った。
「あんたが勝手に十八で妊んで、勝手に産んで、勝手に育ててるんだろ?その間にどんな苦労があるかは、そりゃ未婚の俺らごときじゃ想像付かないさ。だからって言って良いことと悪いことがあるくらい、解れよ」
 立石は、長谷川が好きだ。
 ずっと、ずっと好きだと、言っていた。
 こんな、己の不運に嵌ってるくだらない女を、ずっと。
「シングルマザーがそんなに偉いのかよ。あんたに、立石をそれだけ傷つける権利が何処にある」
「・・・たしかに、ないな」
 どんなに罵られても、長谷川の表情は凪いだままだ。
 静かに、そして綺麗に、唇をゆるりと釣り上げた。
「なら、黙って大人しく抱かれるべきだったのか?、先ほどの私は」
「・・・・!」
 無造作にグラスを掴んで、くいっと中を飲み干した。
 たん、とテーブルに軽く打ち付けて空のグラスを置き、ふっと身体が浮き上がったように見えた。
「お前の言うことは正しい」
 酒に湿された唇が、てらりと光る。
「・・・・っ」
 ひんやりと、冷たい唇が、岡本のそれに触れた。
「やっばり、熱いんだな」
 かぐわしいとしか言いようのない、独特の香りが、口の中に広がる。



       -つづく-






      < ↓ポチリとしてくださるとうれしいです↓ >

  br_decobanner_20100412095827.gif  にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村
スポンサーサイト

タグ:続きを読む

コメント

コメントの投稿

非公開コメント