『秘密の花園』-七夕 5- 

2013, 08. 12 (Mon) 19:18

 旦那が隣室で寝込んでいる間に、五話を頑張ったのは良いけれど・・・。
 
 すみません。

 今回も相当R指定な内容になってしまいました。
 ただ単に二人で会話させるつもりだったのが、勝手に・・・。
 もう、彼らの暴走を留められる物は何もなく。
 だって、16歳だものなあ。
 走り出した列車は止まらないよなあ。

 ・・・と、他人のふりをする私。

 何が私の列車を暴走させたのかは知りません。
 熱さがそうさせたのよ、きっと。

 熱に浮かされて書いて、きっと後日全文消去したくなるんだよな。
 

 こんな二人の成長を、見守って頂けると嬉しいです。
 ・・・そして、こんな私の発情っぷりも笑って見逃して下され・・・。




   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、真神家次男と三男で、『秘密の花園-貴婦人- 』です。
  タピスリーを二人で見に行ったという設定で。
  起伏のない話で申し訳ないのですが、どうでしょう。

  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 とくに、励ましの拍手をクリックして下さる方へ。
 本当にありがとうございます。
 頑張ります。

 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 お待ちしています。





  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。


ブログランキング・にほんブログ村へ


   拍手小話はこちら →

『秘密の花園―七夕 5―』



 障子越しに光を感じて仰向けのまま視線を上げた。
 ちらりちらりと薄い黄緑色の光が消えてはまたたく。
 さらさらと庭園の水音と風に揺れる木々の枝先のざわめき、そして遠くからは竹藪の竹が起こす音も聞こえてきた。
「もう、こんな時間か・・・」
 あたりは夜の闇に包まれている。
 昼間に寺について法要を行い、この離れに入ったのはまだ回廊に強い日差しが差し込んでいた頃だった。
 その後、俊一と身体を貪りあい、痴態の限りを尽くした。
 たくさん俊一の身体を感じて、俊一には何度も高い嬌声を上げさせてしまった。
「住職に、顔向けできないな・・・」
 いくら山水造りの広い庭園の最奧であっても、ここは寺だ。
 申し訳なさにため息をつくと、胸の上に伏せていた俊一が呟いた。
「大丈夫だよ。多分、最初からこうなることはわかっていたはずだから」
 かすれ気味の声に、まだ汗に濡れた彼の髪を指先ですくと、腹ばいのままゆっくりと身体を上げてきた。
 ようやく冷めてきた筈の肌が擦れ合い、また、少し熱を帯びる。
「そのために、たくさん、お布施もしてきたし?」
 悪戯っぽい微笑みに、鼻を摘む。
「・・・あの方に、失礼だろう」
「わかってる。でも、このことは、譲れなかった。だって、今日を逃すといつ覚を捕まえられるか解らなかったから」
 唇を寄せられて、応じる。
 吐息と、舌をゆっくり絡め合い、また夢中になり始めたところで、すぐそばでぴちゃりという水音に唇を離した。
「・・・鯉かな」
 覚の上に乗ったまま、俊一が身体を伸ばして障子に手をかけた。
 すっと開くと、縁側のすぐそばの池で、また、ぱしゃりと魚のはねる音がする。
「覚、蛍が来てる」
 池よりも少し先に山と滝が造られ生い茂った木々のしつらえが蛍の逢瀬に最適だったようで、多くはないがちかりちかりと黄緑色の光を放ち舞っているのが仰向けに見る覚の目にも映った。
 伸び上がって、喜ぶ俊一の横顔に、かつての幼さが蘇る。
「もう、とっくに蛍の季節は終わったと思っていたのに・・・」
「ここは、少し人里離れているし・・・。色々条件が揃っての事かも知れないけど、多分、名残の蛍だろうな・・・」
「なごりの、ほたる・・・ね」
 口の中で、俊一が反芻する。
 木々のむこうには星空が広がっていた。
「七夕の夜に、蛍と、お前・・・」
「・・・しゅん?」
 空を見上げながらやわやわと微笑む彼があまりにも儚くて、腰に回す手に力を込める。
「待って、良かった・・・」
 片方の目から、一滴、涙が伝うのが見えた。
「置いていったお前のことも、お前を隠したお祖父様のことも、絶対行き先を教えてくれなかった藤田のことも、それから、真神の家のことも、何もかも憎くて、気が狂いそうだった・・・」
 腹の上に跨がって見下ろしながら、また、俊一がはらりはらりと涙を落とす。
 涙は頬を伝い、細い顎からぽとりぽとりと覚の胸に落ちた。
「どうして、俺を独りに出来るのか、どうして我慢をしなきゃいけないのか、いったい、俺にどうしろと?・・・もう、なにもかもぐちゃぐちゃで。覚が欲しくて欲しくて、昼も、夜も覚のことばかり考えた」
 大理石のようになめらかな裸体を夜の光の中に惜しげもなくさらしたまま、俊一は泣き続ける。
「覚は、俺が欲しくないの?」
「欲しいさ」
 一瞬、外のざわめきの一切が止まる。
 音も風も止まった中で、黒い瞳を見上げた。
「物凄く欲しかった。いつも欲しかった。だから、少しでも俊一の気配があったら、それでいっぱいになってしまうから・・・」
 視線を逸らさずに、身体を起こす。
 両方の太ももにゆっくりと手をかけて、そこから引き締まった細い腰を撫で、更に上の、赤く突き出た胸の突起を撫でた。
「あ・・・」
 ぴくりと、顎を振るわせる俊一に構わず、両方の親指でそれぞれの胸を摘んでは押し潰す。
「ん・・・」
 切なそうに睫を瞬かせる彼の耳に唇を寄せた。
「そばにいると、どうしても、いつでも、ずっと、こうしていたくなる。ずっと、俊一を触って、俊一の中にいたくなる・・・」
 耳たぶを噛むと、こくりと、喉を鳴らすのが聞こえた。
「うん・・・うん・・・」
 いつの間にか、また、互いの芯が熱くたぎってしまった。
「ほら、こうして・・・」
 先ほどまで貪った後ろに指を入れると、ちろりと情事の名残が流れてくる。
「んん・・」
 膝を立てた俊一がきゅっと、膝頭で覚の腰を締め付ける。
「さとる・・・ねえ・・・」
 ねだられて、両手で双丘を割り開いた。
「入るよ」
 囁くと、こくこくと、小刻みに肯いた。
 もう、何度こうしたかわからない。
 しかし、何度しても足りない。
 まだ、足りなかった。
 亀頭を締め付ける俊一の入り口の力に歯を食いしばりながら、ゆっくりと腰を下ろさせる。
 ぬるりぬるりと進む彼の中は、ありえないくらい熱い。
 時折締め付けられて、息を呑んだ
 こんな快感、きっとどこにもない。
「は・・・、さとる・・・さとる・・・」
 恍惚とした俊一の瞳には、もはや何も映らない。
 また、うわごとのように名を呼ばれ、応える。
「しゅん・・・」
 唇を合わせて、腰を揺らしあいながら、また、溺れた。
 手の平に感じる背中も、あわせた胸で主張する赤い乳首も、そして挟まれた俊一の屹立も、愛しくて、全て取り込みたくなる。
 心と、身体に刻みつけたくて、手の平をさまよわせる度に、唇で吸い上げる度に、俊一は快感を増した身体に混乱して腕の中で暴れ出す。
「ん、や、いや、さとる・・・っ、いやっ!!」
 全身でしがみついてきた俊一が、背中に爪を立て、最後に肩に噛みついてきた。
「・・・っ」
 生きている、と思った。
 この瞬間こそ、生きている。
 気を失いかけながらもすがり続ける俊一の耳に囁いた。
「俊、好きだ・・・。物凄く、好きだ」
 長めの髪をかき上げ、耳元から首に唇を落とす。
「俺は、お前のものだよ、俊」
「・・・ほんとに?」
 目を瞑ったまま、腕の力を込められる。
「ああ、本当に」
「・・・俺を、愛してくれる?」
「ああ、お前だけを」
 どくん、と、俊一の中がまたうごめく。
「愛してるって、言えよ」
 命令しながらも、縋る指先。
「愛してる」
 汗とも涙ともつかないものがまた、覚の身体の上を伝う。
「ずっと?」
「ずっと・・・」
 すると、ぺろり、と先ほど強く噛まれた肩口を舐められる。
「俺も。覚。あいしてる・・・」
 互いに手足を絡め合い、隙間なく抱きしめ合った。


「・・・やっぱり、行き先は、教えてもらえないの?」
 膝に馬乗りになって、楔を収めたまま、俊一は覚の胸に寄りかかる。
 柱に背を預け、俊一を抱き込んだ状態で縁側ちかくに腰を下ろしていた。
 時々、互いの屹立がぴくりぴくりと波打つが、離れがたくてそのままにする。
「勝手な言いぐさで悪いけど・・・」
 額に口づけして囁く。
「俊一の、匂いをかいだだけで、これだよ?」
少し揶揄するように、くっと腰を突き出すと、それを感じた俊一が顔を赤らめた。
「や・・・。もう・・・」
「もう?」
 硬さを増したもので中をゆっくりとさぐると、また、太ももと筒がきゅっと締まった。
「だめ・・・、ちょっと、さすがに、さとる・・・」
「ほらね」
 くすりと笑うと、黒い瞳が恨めしげに睨んできた。
「さとる・・・。前からちょっと思ってたけど、お前、俺には意地悪っていうか、非道だよな」
「まさか」
 こん、と、奧を突いてみせると、「ひっ」と小さな悲鳴を上げた。
「こんなに可愛がっているのに」
「あ・・・ん、そういうところが・・・」
 息を乱しながら、俊一は肩にまた噛みついた。
「痛・・・っ」
「覚の、意地悪」
 がぶがぶと何度も噛みついてまるで子猫の甘噛みのようにひとしきりじゃれた後、ぽつりと呟いた。
「・・・わかった」
「うん?」
 頬と頬をすり寄せる。
「わかったから、せめて約束して」
「うん」
 次に鼻を擦り合わせて、唇をついばんだ。
「一年後に、また、ここで会ってくれる?」
「俊一」
 頬に手をやると、手の平をとって口付けられた。
「行き先も尋ねないし、連絡もしない。だけど、来年の七夕に、何があってもここに来て」
「ここに?」
「うん、ここに」
「それは・・・ちょっと・・・」
 ためらうと、手の平に噛みつかれる。
「嫌なのか?」
「だって、いくら何でも毎年ここでこんなことしたら、迷惑だろう」
「今の倍、お布施を積むから大丈夫」
「いや、だから、しゅん・・・」
「絶対、ここがいい」
 両手で覚の顔を挟み込んで、じっと闇色の目が見据える。
「ここで、覚と、蛍を見ると思うから、俺もがんばれる。頑張るから」
 少し、大人びた、目元。
「・・・」
 一年前よりも、ずっと甘くなった唇。
「覚」
 掠れた、甘い声が促す。
「・・・わかった」
「さとる!!」
 首元に腕を回されて、ぎゆっと抱きつかれる。
「・・・出世したら、一番に、お寺の人たちに恩返ししないとな・・・」
 抱き留めて、ため息をついた。
 俊一には、いつも、勝てない。
 しかしそれは、この土地の人間なら誰でも同じだろう。
 そこにつけ込んでも、良いだろうか。
「うん」
 可愛い俊一。
 たいせつな、ひと。
「なら、約束・・・」
「ああ、約束する」
 子どものように、指切りをする。
「一年後に、ここで」
 額と額を合わせて。
「一年後に、必ず、ここで合おう」
 唇と、唇を静かに合わせた。
「あ・・・。さとる・・・」
 腰の動きを再開すると、また、俊一の喘ぎ声が上がる。
「約束する」
 水のせせらぎの中に互いの情交の音を紛らせながら、何度も何度も契りを口にした。
「ぜったいに」
「あ、あ、さとる、ぜったい・・・。ぜったいだから・・・っ」
「ああ、かならず・・・」

 この身体にかけて。
 君を。
 君だけを。




        -おわり-




 
      < ↓ポチリとしてくださるとうれしいです↓ >

  br_decobanner_20100412095827.gif  にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

スポンサーサイト

タグ:続きを読む

コメント

コメントの投稿

非公開コメント