『バレンタイン・ラプソディ』-7-(楽園シリーズ) 

2013, 06. 05 (Wed) 23:07

 池山・江口組を好きだと言ってくれている友達が、無事、ヨーロッパ旅行から帰ってきたので・・・。
 ちょこっとですが、お帰りなさいの意味を込めて、バレンタイン話を書きました。
 ああ、次回はほんとの意味でメインだ・・・。
 それは来週に持ち越しです・・・。

 ちなみに、最近周りがヨーロッパ旅行づいていて、彼女たちの少し前にも知人がパリへ行き同性愛批判デモに巻き込まれたばかりでしたが、今度は明日から母がヨーロッパ北部へ。
 天気が良くて、楽しい旅行になりますように。
 福岡はKLMが就航したりして、随分とヨーロッパが身近になりました。
 お金と時間と結城さえあれば、ぽん、と行けます。

 モネの庭を見たのが12年前・・・。
 ヨーロッパはそれ以来です。

 オランジェリーの改装後を見てないし、ああ、私自身が旅に出たいわ~。



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  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『silent love 』の、先月瑠佳目線だった出会いの話の、拓真サイドです。
  お題は『silent love 天使』(笑ってイイですよ・・・)。

  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
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 ほうほうのていで帰宅し、シャワーを浴びてから、卓上の包みに目を落とす。
「・・・食いもんに罪はねえが・・・」
 しかし、多少の抵抗があることは否めない。
 正直、イタリア男に抱きしめられてほっぺにチューされた時点で、チョコレートを買う気は綺麗さっぱり失せたのだが、注目の的になった手前、回れ右は許されない。
 それが、社会の常識ってものだ。
 だがこれを江口に贈るのはいかがなものかと思うのもまた、ヒトとして当たり前のことではないか。

 それを先ほど本間の部屋へチョコレートを届けに行ったついでに、つい、ぽろりと零したら、一瞬の沈黙のあと、爆笑された。



「池山さんにもまだ可愛いところがあったのね~」
 帰宅直後でまだ化粧を落としていなかったらしい彼女はマスカラが壊れるーっと涙を流しながら、玄関先でいつまでも腹を抱えて笑い続けた。
「そんなに笑うんだったら、やんないぞ、これ」
 高くかざしたのは、件のイタリア男製作のチョコレート。
 唇を尖らせると、ぴたりと止め、速攻で紙袋を奪い取った。
 ・・・掏摸も驚く凄腕である。
 そして、目をにんまりと細めた。
「いいじゃん、折角買ってきたんだから。前菜代わりに贈りなさいよ」
「・・・前菜?」
「うん。それでね。その後、江口さんの膝に乗るの。メインは、オ・レって・・・」
 言っている途中で本間はぷっふーっと盛大に吹き出した。
「ぎゃはははは~っ!!なに言ってんの、アタシ!!いっやー、自分で言っといてハラが痛いわ~」
 涙をダラダラ流しながら、左手でばんばんと池山の肩を叩く。
「・・・マジで、崩壊し始めてるぞ、マスカラ」
「ああ、もういいわ、どうせ今から落とすし、相手は池山さんだし・・・」
 まだひいひいと笑い転げ続ける目の前の女がちょっと憎くなった。
「・・・非道いヤツだな、お前」
「そんなの、今更気が付いたの?」
 流れ落ちたマスカラを指でぬぐって確認しながら、にやりと笑う。
「ま。冗談はさておき、早く江口さんの所へ行ったら?折角のバレンタイン・イブなんだし。まさか、今日の今、チョコレート届けに来てくれるなんて思わなかったわ」
「だってさあ・・・」
 最初はまっすぐ向かうつもりだったのだ。
 しかし、今は気が重い。
「俺だったら、嫌だな~と思ってさあ」
 江口の頬に誰かがキスするなんて。
「池山さんも時々オトメになるね」
 皆まで言わずとも理解してくれる本間が大好きだ。
 しかし、オトメ呼ばわりされてさすがにカチンと来る。
 「なんだよ、お前。そもそもおまえやったことあんのかよ、「メインはアタシ」っとかって」
 む、と唇を尖らせるとそのままそれをきゅっと摘まれた。
「ないわよ、そんなもん」
 そんなもん、を、俺にやらせるのかと、軽く睨むと指先が離れる。
「あれはね。タイミングと付加価値が必要なの。でないと、とんでもなく野暮だからね」
 そういうのにご縁がなかったのよ、と首をすくめられ、納得がいかない。
「そのぎりぎり野暮なヤツを今からやれと?」
「ん-。江口さんは何やっても喜ぶと思うけど?」
 そして、どういうわけか、江口のことも本間は深く理解している節がある。
「そういうもんなのか?」
「そういうもんなのよ」
 ついつい、頼ってしまうのは何故だろう。
 わざわざ、こうやって尋ねてしまうくらいに。
「・・・まあ、いいか」
 なんとなく胸の中のつかえが取れたような気がしたので、ここはいったん引くことにした。
「ありがとな。とりあえずシャワー浴びながら考えるわ、もう一度」
「うん。そうね」
 小さく手を振る本間を見て、ふと思い出す。
「・・・あいつなら、物凄く喜ぶと思うけど」
 今、ケープタウンで泣く泣く仕事をしている男を思い浮かべた。
「んん?」
 唇に人差し指を当てて、首をかしげて見せる。
「メインは、ア・タ・シ」
 すると、本間は眉間に思いっきり深い皺を寄せた。
「・・・ぜったい、や・ん・な・い」



 

         -つづく-



 
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