『バレンタイン・ラプソディ』-6-(楽園シリーズ) 

2013, 05. 10 (Fri) 23:36

 しまった、挨拶なしに更新してしまいました。
 バレンタイン・ラプソディの6話をお届けします。

 リンクなどは後日いじります。
 よゆうがなくてごめんなさい。

 今週末は仕事。

 これに続きに関しては、月曜日に続きを更新したいと思います。

 余力があれば、ちょこっとつぶやけるかな・・・。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『silent love 』の瑠佳目線での出会いの話です。
  お題は『silent love 出会い』(相変わらずなんのひねりもない・・・)。

  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 お待ちしています。

  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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「無になれ・・・無になるんだ、俺」
 ぶつぶつと岡本が呪文を唱えていると、片桐が吹き出した。
「大丈夫だよ、取って喰われたりしないから」
 しかし、好奇の視線は未だに岡本達をちくちくと突き刺している。
「堪えろ、岡本。あともうちょいで辿り着くから」
 係員に先導されるままにうねうねと歩き、ショーケースが見えるところまで四人は辿り着いていた。
 たしかに、こうなるとあとは前に並んでいる女性達と店員達の呼吸次第だ。
 いったいどれほどの時間が経ったのか、考えたくもない岡本は、携帯電話でネットを見ることで気を紛らわせてきた。
「んー。このロゴ、どっかで見たな・・・」
 池山の呑気な声が前方から聞こえ、ふと残りの三人も看板に目をやったその時、どっと歓声が上がった。
「え?何?何が起きたわけ?」
 騒ぎの方へ首を巡らせると、スーツ姿のデパートの店員、そしてダークスーツを着た上背のある男達を従えて、コックコート姿の男が歩いているのが目に入った。
 いかにもイタリア人的なダークブラウンの髪と瞳、高い鼻、そして均整のとれた体つきはとても華やかで、まるで彼だけスポットライトを浴びているようだった。
 実際、周りを囲む女性客達は黄色い悲鳴を上げながら、次々と携帯電話やスマートフォンをかざして写真を撮り始め、そのフラッシュが眩しい。
「・・・で、なんであの人、あんなもんかついでんの?」
 池山の指摘は、そこに居合わせた者全員の疑問だっただろう。
 そのイタリア男は、たいそう真っ赤な薔薇を束ねたたいそう大きな花束を肩に担ぎ、大股でこちらを目指して歩いている。
「・・・もしかしなくても、アレは、ここのショコラティエ?」
 岡本は、興奮のるつぼになっているこの場から逃げ去りたい気持ちで一杯だった。
 ブランド名は、いかにもイタリア人の名前だ。
 そして何よりも、汗を拭き拭き先導している店員の指先が、こちらのブースを指し示している。
「もしかしなくても、そうなんだろう」
 立石は腕を組んで成り行きを見守っていた。
「あのさ・・・。なんか、あの男の視線、池山をロックオンしてるけど?」
 片桐の見解が耳に届き、その言わんとする意味を考える間もなく、薔薇の花束が振ってきた。
 赤の洪水と、青々とした生花特有の匂いが池山を囲む。
「え?」
 気が付いたら、胸元に花束を押しつけられていた。
「アリガト、キミニ カンシャ」
 蕩けそうな甘い声。
 片言の日本語が、独特のリズムに乗って池山の耳に届く。
 チョコレートブラウンの瞳がにっこりと笑った。
「は?」
 きゃーっと、あちこちから悲鳴が上がる。
「あ、あのですね。あなた、あなたがせんにんめのおきゃくさん、なんですう・・・!!」
 一度、池山の前を通り過ぎたはずの先導係員が慌ててとって返し、しどろもどろに説明した。
「んあ?」
 眉間に皺を寄せ、汗にまみれた男を凝視する。
「せんにんめ?」
「千人目?」
「・・・マジ?」
 同時に三人が疑問を口にした。
 先ほどの言葉は、あらかじめスタッフに習ったものだったのか、イタリア男は満面の笑みを浮かべたまま、小首をかしげた。
 上質なスーツを着たデパートスタッフは、まるでいまにも貧血を起こしそうに顔が白い。
「あー。その、さあ」
 埒があかないと見た池山は口を開く。
【俺にくれるの?この花?】
 とりあえず、英語で問うてみた。
【そう!!君にあげる!!】
 答えるやいなや、まるで犬が尻尾をちぎれんばかりに振っているような様で、ショコラティエは一歩前に進んだ。
 花と、男に迫られて、池山は石と化す。
「カンシャ、カンシャ、ダイスキ~!!」
 がしっと、両肩に強い力を感じた。
「つ、つぶれる・・・」
 どさくさに紛れて、頬ずり、された気がする。
「スキスキ、カンシャ」
 ついでに、唇を寄せられて頬を思いっきり吸われた。
 ちゅーっと吸引され、もっていかれそうだ。
「ちょっとまてこら・・・」
 この、大型犬はいったい何がしたいのだ。
 周囲の悲鳴を聞きながら、気を失えたらどんなにかと己の頑丈さを呪った。
 
 




 

         -つづく-



 
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