『バレンタイン・ラプソディ』-5-(楽園シリーズ) 

2013, 05. 09 (Thu) 23:40

 もう、ギリギリ更新・・・。

 明日の朝にまたちょっと修正かけます。

 最初の計画では、本当に池山と江口のいちゃいちゃだけだったこの話。
 登場人物を大幅に増やして今月いっぱい続きそうです。
 五月のバレンタイン。
 ・・・もう、めをつぶってください、そこのところ。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『silent love 』の瑠佳目線での出会いの話です。
  お題は『silent love 出会い』(相変わらずなんのひねりもない・・・)。

  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



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 もしもよろしければ、一言、くださいね。
 お待ちしています。


  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 そんなこんなで、大の男が三人連れだって最後尾のプラカード目指して女性客の波をかき分けて進んでいた。
 と、そこへ上質なコットンのコートを羽織った男が手を振っているのが目に入る。
「よ。お疲れ」
 片桐啓介だった。 
 彼は今日一日、顧客へのフォローで江口を合わせた他の技術者と丸の内界隈を巡っていたはずだった。
「おう。早かったな」
「ん。詩織が話を聞きつけて、もう、うるさいのなんのって」
「・・・江口は?」
 池山のさぐりに片桐はあっさりと首を振った。
「さあ?五時から別行動だったから」
 最初から合流する気だったのだと三人の会話で岡本は悟る。
 これで、あのマンションがらみのメンバーが勢揃いしたことになる。
「・・・オールスター戦か、これは」
 仲閒が増えたことは心強い。
 しかし、悪目立ちしているのも間違いない。
 身長順に行くと、190センチ近い身長に水泳で鍛えた筋肉も美しい逆三角形の身体でストイックな容貌の立石。昔はどこかほんわかと包容力のある雰囲気が人気だったが、紆余曲折が長すぎるのか、最近はだんだんとシャープな空気をまとい始めている。
 立石より10センチほど低いのが片桐。それでも十分身長は高い方で二人並んで浅黒い肌をしており、片桐はアルカイックスマイルと言って良いような形の良い厚めの唇が親近感を呼ぶ、いかにも九州生まれの男だ。これまたここ一年でがらりと風貌と身につけるものが変わっていき、ノーブルな雰囲気に女子社員達が胸をときめかせ始めている。
 さらに片桐から全体的に少しばかりサイズダウンしたのが池山。入社した時から甘い顔立ちでいつでも注目の的だった。好奇心旺盛な瞳が人なつっこく、またしっとりとした唇がどこか色っぽいと評判で、彼と一夜を共にしたがる肉食獣は後を絶たなかった。三十を過ぎた今、その甘さは更に増し、時として男すら惑わしているという噂もあるが、本人はいたって脳天気でにぎやかだ。
 そんな三人と、170センチに届かないチビの自分。
 そうそうたる顔ぶれにお付きの者が就いているようにしか見えない。
 普段は全く気にならないが、こう、見渡す限り女性ばかりの中で注目の的となるとコンプレックスをくすぐられた。
「気をつけろよ、岡本。最近、お前けっこう女子に狙われてんぞ」
 岡本の心の内を読んだのか、にやりと池山が笑った。
「は?ありえねえ」
「『一児の父になって、なんか物凄く格好良くなった~』って、今日お前が営業から出て行った途端、赤坂たちが身もだえしていたぜ。あのチョコ、半分本気だから気をつけろよ。・・・って、まあ、有希子がとっくに嗅ぎつけているだろうけどさ」
 そういえば今日、池山の部署の事務職員の赤坂が他の数人と連名で渡してきた義理チョコは、青山あたりのスイーツショップのものだった。
「・・・いや、なんでオレ?」
「有希子に選ばれた男だからなあ、お前・・・。頑張ってかわせよ、お気の毒様」
 肩を叩かれて、むう、と岡本は口を尖らせた。
「気をつけろと言われてもな」
 納得はいかないが、確かに赤坂達のなめるような視線に、背筋に冷たい物が走った覚えもあるので、不承不承頷く。
 前を歩く立石と片桐は買って帰るチョコレートの数を指折り数えながら会話を交わしていた。
「個人はおいといて、連名で出すのはいくつだ?」
「とりあえず、これもまた歳暮中元だからな・・・。とにかく本間と橋口が別格扱いかな。そもそも買って来いって意味だったんだろ」
 そう。
 ここを指定したのは、まさにその二人だった。
「ついたぞ、ここだ」
 延々と続く行列に、閉店までにチョコレートが果たして手に入るのかと気が遠くなる。
 いつもならば、こんなものに時間を割いてまで並んだりはしない。
「・・・もしかして、俺達、おつかい・・・?」
 嵌められたことに、今更ながら岡本は気が付いた。
「男ってのはいつだって、女どもの手の平で転がされてんだよ」
 詩織にリークしたのは、当然本間だ。
 妹に九州から電話でねだってこられて、彼女を溺愛する片桐が否という筈がない。
 達観した目をした片桐に肩をすくめるのを見て、一同納得のため息をついた。




 

         -つづく-



 
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