『肉食獣的な彼女』-6-(『ずっとずっと甘い唇』番外編) 

2012, 12. 07 (Fri) 17:55

 今日は早めの更新。
 ・・・というか、昨日間に合わなかったので・・・。
 予定がずれにずれています。
 村木中心の話は次回まで。
 次はまた、別の爆弾がしこまれています・・・。
 いつまで続く、爆弾女子会。

 昔の同僚達は、昼間のオフィスでもこのレベルの会話をしていました。
 コーヒー片手に。
 今思えばまだまだ平和な時代だったと・・・。

 そういえば、前回慌てていて、タイトルの番号が間違っていたり、ぐちゃぐちゃだったようで。
 今日気が付きました。
 そそっかしくてごめんなさい。
 たしか、前回は更新作業している最中にいきなり夫が帰宅して、慌てていたのよね・・・。
 そんなこんなですが、お付き合い下さいませ。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『ずっとずっと甘い口唇』の中村春彦の父の勇仁と、母の清乃、そしてコドモの片桐啓介で、+1人乱入です。
  お題は『オトナの階段』。
  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『肉食獣的な彼女』-6-



 確かこの部屋にいるメンバーの誰一人として、一滴もアルコールを注入していないはずなのだが。
 ・・・なのだが、この状況はいったい。

「うわ。美和ちゃんって、もしかしてそうとう男運悪い?」
「・・・そうですねえ。言われてみれば」
 速攻で肉を焼いて、むさぼるように食べ始めてはや30分。
 既に、全員、村木のことを「美和ちゃん」呼ばわりだ。
 そして、フルオープンな会話が繰り広げられていた。
 最初は銀座様の悪行三昧が話題になっていたはずなのに、いつの間にか村木の男性遍歴に変っている。
「・・・女ってすげえよな。きちっと肉を焼いて、すかさず喰いながら、マシンガンのように喋ることをやめねえんだから」
心持ち背中を丸めながら、こっそり池山が呟く。
「今更だろ・・・」
 肉をひっくり返しながら片桐が答えた。
コンロは男性と女性と別々なので、自然と会話が別れていく。
「・・・つうか、同じ部屋に俺たちがいることを完全に忘れ去っていますよね・・・」
 なるべく女性陣へ視線を向けないよう、柚木は肉を凝視する。
「そもそも、俺、なんでこの部屋なんですかね・・・」
 村木を紹介さえしてしまえばお役ご免で良かったのではないかと、女子どもの盛り上がり具合を肌で感じながら、居心地悪そうに座り直した。
「すまん。下が既にいっぱいだったからだ」
 心底申し訳なさそうな顔で片桐が頭を下げた。
 下の階には若手を主に上司や同僚達がおよそ二十数名、楽しくやっているはずだ。
 あちらも既に無礼講状態なのは、階段を通って笑い声が漏れ聞こえてくるから十分に解る。
「あっちに岡本と立石をやったからな・・・」
 二組に分かれて食事をすることになったので、無礼講チームの仕切りを彼らに頼んだ。
「ま、それが妥当だろうな。あいつらをこっちにすると、こんなにのびのびとは出来ないだろうから」
そもそもが、彼女たちの為、というよりも有希子の為に設けた席と言って良い。
 初めての妊娠でナーバスになっている岡本と有希子のガス抜きが必要だろうと、片桐達が考えたからだ。
「ユズを巻き込んだのは申し訳ないんだけどな。なんならある程度食ったら、酒を飲みに下に降りて良いぞ」
「あー。それは別に良いんですけどね。俺は肉さえ食えればそれで」
 そして、空いている隣の座布団を眺めて、今更の疑問を投げかけた。
「そういや、なんでここ空いているんですか?誰か来れなくなったとか?」
「ああ、ハルがくるはずだったんだけどな」
 ちらりと、その空間に目をやりながら、片桐は肉を皿に取る。
「家庭の事情で急遽来られなくなったんだよ。一応、用事が終わり次第向かうとは言っていたけど、多分無理だろうな」
 片桐にしては歯切れの悪い返事に、柚木は「そうですか」と肯くのみにとどめた。
「それにしても・・・」
「ん?」
「俺、今更知りたくない世界に足を踏み入れてしまったような気がしてならないんですが・・・」
「ああ・・・。そうだな」
 三人ともついつい煙を追って遠い目をしてしまう。

「初体験が顔射好きって、えんらいハードねえ」
 有希子の上品な形をした唇からとんでもない台詞が飛び出ている。
「ガンシャ・・・って」
 思わず、池山はそれらを拾い集めて口にの中に押し戻したい心地だった。
「こちらとしてはわけ解らないうちにそんな関係になったから、最初はそれがノーマルなんだと思い込んでいたんですよね・・・」
 目を伏せてサンチュに豚肉を巻く村木は、緩くカーブしたやわからな髪を背中まで伸ばし、広くて形の良い額と合せてその姿はモナリザやその頃の宗教画のマリアのように神々しい。
「だって私、それまで愛読書は赤毛のアンのモンゴメリだったんですよ。キスの先があるかなんて知るわけないじゃないですか。そもそも舌を突っ込まれるなんて書かれてませんし」
「あ~。よくわかる。わかるわあ」
 しかし、いかんせん彼女がとつとつと語る話の濃さに男性三人はおののくばかりである。
「それにしてもすごいですね。女子校教師が生徒も教師も総なめって、トドですか」
「総なめは誇張ですが、かなりの数にのぼると思います」
 ほんとうに世間知らずばかりの女子校ですから。
 村木が肩をすくめる。
「あー。男の願望?AVなんかにありそうだよね。女子校ハーレム物語とかなんとか」
 なんと村木の初体験の相手は高校の担任だった。
「そもそも、誤解だったんですよね。音楽の先生との不倫現場を私が見たって思い込んで、口封じのために言い寄って、身体で丸め込んじゃえという魂胆だったらしくて・・・」
 チヂミを囓りながら、ようやく場に慣れてきた柚木が感想を述べる。
「なんか、サスペンスドラマ臭いっすね・・・」
 一つの事件をもみ消すために次々と殺人を犯すというのは、よくある展開だ。
「そうですねえ。まったくその原理で。あとはドミノ式です。私との現場を他の子が見て、それの口封じに回って、更に・・・って感じで、気が付いたら学内制圧?」
「そんな世界征服イヤだわ~」
 サムゲタンを仲良く分け合いながら、四人は大爆笑である。
「・・・黙ってりゃ、美女ばかりの女子会なんだけどなあ」
 片桐はナムルを租借しながら残念な視線を送る。
 女性達は腹の底から笑ってテーブルを叩き、目の縁を押さえながら「マスカラが溶ける~」と悲鳴を上げていた。
 美の女神もかくやと囁かれる有希子と、知性と官能の絶妙なバランスで評判の橋口、夏の若葉のように瑞々しい本間、聖女のように清げな空気をまとった村木。
 それぞれ、かなり魅力的な女性である。
 しかし、女が複数集まると、どうしてこうも話がエグいものになっていくのだろうか。
「マジで、俺たちは空気か肉から立ち上る煙以下だな」
 そんな扱いは姉で慣れっこの池山だが、さすがに今夜の狂乱ぶりに頭痛を感じていた。
「女の人って、俺ら以上にハードボイルドなんですね・・・」
 柚木にも妹がいるがまだ小学生なので、こんなのは未知の世界だ。
「柚木。女はこいつらだけじゃない。もっと可愛らしい女は世の中にいるさ。頑張れよ・・・」
 ほらよ、と、片桐に慰めのノンアルコールビールを注がれて唇を尖らせる。
「そこで、なんで俺なんですか」
 片桐さんと池山さんだって、今彼女いないじゃないですかと追求されて、う、と二人は胸に手をやる。
「いや、なんとなく・・・」
 つい、明後日を見てしまう片桐と池山だった。




     -7-へ続く





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