『肉食獣的な彼女』-5-(『ずっとずっと甘い唇』番外編) 

2012, 12. 06 (Thu) 00:20

 ああ、日付越えてしまった・・・。
 しかも、予定していない話になってしまった・・・。
 
 全ての原因は、池山のせいです・・・。
 こんなはずじゃなかったのに。
 まだまだ続きます。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『ずっとずっと甘い口唇』の中村春彦の父の勇仁と、母の清乃、そしてコドモの片桐啓介で、+1人乱入です。
  お題は『オトナの階段』。
  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『肉食獣的な彼女』-5-



 そんなわけで、焼き肉友の会は開かれた。

「初めまして、村木美和と申します」
 ぴしりと正座し深々と頭を下げて挨拶されて、初対面の女性陣は慌てて居住まいを正した。
「は・・・。これはご丁寧に・・・」
 ぺこりと本間も手を突いてお辞儀を返す。
 まるでお見合いのような空気である。
「まあまあ、楽にしようぜ?単なる飲み会だしさあ」
 初対面でもノリの変らない池山がのほほんといなした。
「それにしても銀座の救世主に今日会えるとはなあ」
 感慨深げにため息をつかれて、村木は慌てて両手を振る。
「そんな大げさな・・・」
「いや、結局、村木さんが泥を被って終わってしまったのが俺らとして無念というか申し訳ないというか・・・」
 TEN側の予想通り、吉川はお咎めなしに終わった。
 彼の父親の影響力は未だに健在と言うことが証明され、さすがに再発防止のために別部署へ異動を検討しているようだが、表向きはバージョンアップ時の操作ミスということにされてしまい、今も隠蔽工作は続いている。
 そればかりか、村木は内部告発者として冷遇され、数日の内に退職に追い込まれた。
「まあ、辞める気でいたから、それは別に・・・」
 とうもろこし茶を一口口に含んで、ふと視線を上げた。
「あの・・・。そういえば、今回の処理の人件費どうなったんですか?」
 たった数日間のトラブル処理だが、人海作戦で関連会社を含めてかなりの人材がかり出された。
「ああ、あれ。もちろんきっちり取ったよ。休日加算に徹夜に諸々含めてちょいと多めに。俺らに非がないのは立証できるからな。上の方も特別枠から出したんじゃねえの?」
 しかし、さすがに村木の進退までは口出しできなかった。
 こればかりはS証券内部で決めることだ。
「とりあえず、お互い良好な関係でいるための取り決めとか、良い機会だから提示させてもらったよ」
「そうですか・・・」
 ほう・・・と、安堵のため息をつく姿をじっと見つめた池山が納得の表情で肯いた。
「なるほどな」
「はい?」
「俺の部署にも欲しいな・・・。ウチに来ない?」
 テーブルごしに斜めから池山が村木の手を取り、にっこり笑った。
「えええ?」
 人々は、彼のこの微笑みを『貴公子の微笑み』と呼ぶ。
 口づけを施される姫君のような手の取られ方をして、村木は頬をバラ色に染めた。
 なんと言っても、TEN内で『イイオトコ№1』の地位を未だに揺るぎない物にさせている池山だ。
 まだまだ小娘の村木なんてイチコロである。
「和基、あんた・・・。相変わらずね」
 こんの根っからのタラシめ・・・。
 幼なじみの隣でテーブルに両肘を突いて、有希子はあきれ顔だ。
「あ~、ダメダメ。早い者勝ちですからもう駄目ですよ、池山さん」
 魔法にかかってぽやんとしている村木の横で、ぱんぱんぱんと手を叩き、柚木が甘い空気を打ち払う。
 それで、村木は、はっと目を見開いて手を引っ込めた。
「彼女、もう、ウチの子ですから」
 村木の再就職先は、もう既に柚木の会社ということでほぼ決定している。
 池山はちっと、舌打ちをして柚木を軽くにらんだ。
「ちぇ。せっかく久々に俺様の腕の見せ所だったってのに・・・」
「どういう、腕の見せ所ですか・・・」
 池山の豹変ぶりを村木の隣でとくと目にした橋口が苦笑する。
「村木さん、気をつけて~。今日はまずやんないけど、酔っ払うとキス魔だからね、池山さん」
「ああ、そういえば・・・」
 思わせぶりに唇に人差し指を当てる橋口を対角線上に見た片桐の眉間に皺が寄った。
「・・・まさかと思うけど、お前食っちまったのか、橋口さん・・・」
「え・・・いや・・・」
「未遂です」
 にいっと魅惑的な唇を上げられて、池山が胸を押さえる。
「とりあえず、チューだけ?あとはすぐに立石さんが引きはがして、強制送還されました」
「あ!アタシ、ほっぺたにチュー!!」
 本間がはいっと手を上げると、柚木もおそるおそる手を上げた。
「そういや、俺もカラオケで押し倒されて危うく唇の貞操を奪われそうに・・・。鼻を食われました」
「俺は思いっきり舌を突っ込まれたっけ、一度」
 片桐までやっていたのか・・・と、一同はどよめく。
 そこで、長年の付き合いの有希子に視線が集中した。
「私は完全なる未遂。でも、ほんっと、あと1センチってとこだったから、これももうカウントして良い域なのかしら?」
 それは酔っていたからではなかったけれど。
 わざわざ言うことではないので、さらりと流した。
「そういえば、そうだった・・・。よくぞ我に返ったよな、オレ。俺、あの時の自分をほめてやりたい・・・」
 池山は胸に手を当てたまま、天を仰ぎ見る。
「・・・ってことは」
「池山さんの唇の洗礼受けてないのって、今のところ、新人の村木さんだけ~?」
 もうこの際、ほっぺたに受けとけば?と冗談とも本気ともつかない本間の台詞にぶんぶんと首を振った。
「いやいやいや・・・。それはさすがに遠慮します・・・って、いったいどういう関係なんですか、皆さん・・・」
「んー。キス魔被害者の会?」
「そう言う飲み会じゃねえだろ」
「あ、そうだった、お肉、お肉」
 途端に、全員の目の色が変った。
「今日は、とにかく食べまくるわよ、お肉」
「・・・そうっすね」
 有希子の気迫に、男性陣最年少の柚木は完全に飲まれている。
「・・・上手くまとまったところで、料理運ばせて良いか」
 片桐が内線電話の受話器を取った。
「もちろん!!」



     -6-へ続く





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