『肉食獣的な彼女』-1-(『ずっとずっと甘い唇』番外編) 

2012, 11. 27 (Tue) 22:26

 お待たせしました。
 『ずっと、ずっと甘い口唇』の番外編をお届けします。

 な、なんと・・・。
 今日はゲイシャチョコに辿り着かなかった・・・。
 次回はちゃんと出ます、ゲイシャチョコ。
 自分の行き当たりばったり具合に完敗です。

 告白しますと私の話作りのやり方は、たいてい、始まりと結末、そしてここだけは、とこだわる場面や設定、そして台詞を思い浮かべて、それを繋いだりしながら走り出すのですが、たいていその最中に勝手に出てくるキャラクターや台詞があり、果てには予想から大きく外れた人間関係になったりもします。
 その、最たる例が第三秘書の篠原なんですが・・・。
 今回も、二、三行書いていたら予定無かった人物が出張り、しかもその人がらみで新しい話が一つ、小話でなくまとまった形で、ものの数分で出来上がってしまいました。
 その話は別枠でいずれ。
 とりあえず、今回は導入編として少し(?)紛れ込ませたいと思います。
 
 そもそも、『肉食獣』なのは、別の人なのよね・・・。
 辿り着くまで何話行くかな・・・。
 おそらく、このシリーズ五回くらいは行きそうです。

 BLかと聞かれたらちょっと疑問な話ですが、楽しんで頂けたら幸いです。


   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、『ずっとずっと甘い口唇』の中村春彦の父の勇仁と、母の清乃、そしてコドモの片桐啓介で、+1人乱入です。
  お題は『オトナの階段』。
  楽しんで頂けたら幸いです。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



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  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『肉食獣的な彼女』-1-


 
 今日はお肉の日。
 嬉しい楽しいお肉の日!!

 カタカタと軽快な音を立ててキーを叩いていると、隣から吹き出し笑いが聞こえてきた。
「・・・お前、タダ漏れ」
「え?」
 手を止めて声の主の方に顔を向けると、口元と腹を押さえ、声を殺して笑っている姿が目に入った。
「『お肉、お肉、楽しいお肉』って歌ってるだろ?」
 茶色の瞳の際にはうっすら涙すら浮かんでいる。
「あ・・・。ばればれ?」
 唇を指先で押さえると、無言でこくこくと肯かれた。
「だって、ケンケン亭のお肉なんだもん、昨日の夜はあんまり嬉しくてちょっと眠れなかったわよ」
「・・・遠足前の子供か、お前」
「んー。それは否定しない」
 なんせ、全国的に名を轟かせて常に予約でいっぱいの有名焼き肉店をあっさりと目の前の男がキープしたというのだから。
「まあ、偶然キャンセルが重なったって話が来たからな」
 運が良かったな、と笑う男の手を両手で取った。
「運の良い男ってスキ」
 故意に目をきらきらと輝かせてみせると、うっ、と彼はたじろぐ。
「結婚して、片桐さん」
「それは断る」

 今を遡ること数ヶ月前。
 隣の席に座している片桐啓介の婚約が破談になった。
 そんな彼を慰めるべく男どもが大がかりな飲み会を行った。
 そもそも、飲み事に目がない会社関係者達はものの数分でお手軽に酔っ払い、箱の大きな安酒屋で大盛り上がりに盛り上がった。
 店内に居合わせた人々の耳に、片桐の破談が漏れ聞こえるのは当然至極。
 同じように酔っ払った見知らぬサラリーマン達が入れ替わり立ち替わり酒を片手に片桐への慰労に訪れ、彼の杯に色々な酒をなみなみと注いだ。
 その結果、酔いつぶれた彼は次なる恋を手に入れることになる。
 そして、その時は予想だにしなかったことがもう一つ。
 見知らぬ酔っぱらい達から掴まされたのは酒だけではなかった。
 酒と醤油に汚れた宝くじが数枚。
 後日、何の気なしにそのよれよれの宝くじを照合して周囲は驚いた。
 片桐の懐に、かなりまとまった金額の賞金が転がり込んだのだ。

「瀬川がらみの経費がこれで一切チャラって、ほんと、どんな星回りに生まれればそうなるのよ?」
 おかげで、片桐が長田家に借りた某料亭の貸し切り料金も早々に返すことが出来た。
「・・・正直、あまりの強運に、俺自身が怖いよ。いったい何の見返りがくるんだってね」
 物憂げに天を仰ぐ片桐の背中をばん、と叩いた。
「そもそも、瀬川関連が厄みたいなもんだったんだから、大丈夫なんじゃない?」
「まあ、そうあって欲しいな」
 そんなわけで、今夜は片桐主催で幸せのお裾分けの焼き肉パーティである。
 場所は、これまた、たまたま空きの知らせをもらった彼の知人の店なのだが、以前から虎視眈々と狙っていた本間は朝からご機嫌だ。
「親族が精肉店という店ほどうまいのはないのよねえ。まさか、ケンケン亭とカツサンドのおがわ亭が繋がっているなんて情報、さすがに知らなかったわ~」
 まだまだ若い本間は、良質の肉を欲している。
 肉、と聞いただけで胸がときめき、足取りも軽くなるほどに。
「メンバーは、お前と、岡本と、ユズと・・・」
 指折り数えている最中に、男女二人が連れ立って顔を出した。
「・・・珍しい組み合わせが来たな」
 営業の池山と、受付の橋口だった。



     -2- へ続く





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