『ずっと、ずっと甘い口唇』-74-(『楽園』シリーズ) 

2012, 11. 13 (Tue) 20:12

 超難産だった74話をお届けします。
 いやもう、これで納得しているわけではないけれど、とりあえず・・・。
 これ、後で見て発狂するんだろうな、私。
 人様の作品はがっつり読むくせに、自分のだとどうにも恥ずかしさが先に立ちます。

 ともあれ。

 お待たせしました。
 今回もR指定な話なので、苦手な方はすっ飛ばして次回の75話からお読み下さい。

 こんな74話ですが、楽しんで頂ければ嬉しいです。

 
 
   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、「ずっとずっと甘い口唇」の中村春彦の叔父の話です。
  お題は「蜜の家」。


 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



 ここを見に来て下さる皆さんにと、励まして下さる方々に感謝しています。





  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。


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 『ずっと、ずっと甘い口唇-74-』


「あああっ!!」
 今までで一番深く、強く、貫かれる。
 まるで雷に打たれたかのように走り抜ける快感に、気が遠くなりながらも、自ら腰を揺らすことをやめられない。
「んっ、んっ、んん・・・・」
 眉間に皺を寄せ、歯を食いしばると、片桐が耳元に唇を寄せた。
「ハル・・・。春彦」
「んっ・・・。あっ・・・」
「・・・愛してる」
 ひそりと吐息混じりに囁かれ、彼の指を強く握り込む。
「・・・うれしい・・・」
 片桐も強く握りかえした。
「愛してる」
 耳に、こめかみに、額に、瞼に、次々と唇を散らされる。
「うれしい、・・・っ。あ・・・。嬉しい、啓介さん・・・」
 誰よりも深く彼を取り込みたいという気持ちが溢れて止まらない。
 涙が、流れる。
「好き、好き、好き・・・。好きです、愛してる」
 とめどなく涙を流しながら、無心に愛を紡ぐその唇に片桐はむしゃぶりついた。
「たまらない・・・。なんでそんなに可愛いんだよ、お前」
 噛みつくように唇を愛しながら、腰を使うこともやめられない。
 揺さぶられながら、春彦はただ、「すき・・・」と繰り返し呟き続けた。
 片桐の汗と、春彦の涙と、互いの体液がシーツを湿らせていく。
 昼の日差しが、乱れた髪もシーツの皺もほてった身体も全てあらわにする。
「ハル・・・」
 片桐の、茶色の瞳が欲望に濡れていた。
 男らしい顎から汗が落ちてくる。
 尖った喉仏は、彼が息をつく度にそれを春彦に教え、しっかりした首筋から肩の頼もしさがあまりにも魅力的で、つい唇を寄せたくなる。
 濃いめの肌の色をした胸元から腹にかけても綺麗に筋肉が付いていて、普段のスーツ姿では想像の付かないような均整のとれた体つきをしていることを、いったいどれだけの人が知っているのだろう。
 こんな男に、今、自分は抱いてもらっている。
 彼の、固くて強い雄が、自分の中で暴れ回り、咆哮をあげている。
 全て喰らい尽くされて、彼の物になってしまう。
「・・・すき・・・す・・き・・」
 嬉しさと、誇らしさと、切なさが入り交じり、壊れたように繰り返した。
「俺も・・・。俺も好きだ」
 指と指を強く握り合って高みを目指した。
 ベッドのマットが壁に当たる音と、スプリングのきしむ音、互いの身体のぶつかる音、体液の絡み合う音、息づかい、何もかもがこれ以上ないほど速くなる。
 音と、体温に追い上げられて、もみくちゃになった春彦は、ただただ口を半開きにして喘ぎ続けた。
「ああ・っ。ああ・・・、ん、・・・あ・・・」
「・・・くっ」
 ぎりっと歯を食いしばり、片桐が背中をまっすぐに反らした。
 彼の汗に濡れた胸元が光に包まれて、とても綺麗だと、半ばもうろうとした意識の中で感嘆する。
 しかしその瞬間、彼の亀頭が最も深く入り込み、快感の頂点へ叩きつけられた。
「ああ・・・、あああ・・・っ!」
 一瞬、頭の中が真っ白になった。
 つま先から這い上がるかつてない快感に、全身ががくがくと震える。
「・・・っ、んっ」
 両手を強く握りしめて、片桐がもう一度深く打ち付けてきた。
「ああ・・・ああ・・・」
 中で、何か熱いものが放たれたのを感じる。
「・・・、あ・・・」
 何度も、何度も彼の雄が往復して、その度に、熱い証が溢れてきた。
「・・・ハル」
 荒い息もそのままに、彼の唇が下りてくる。
「愛してる」

 甘い唇。
 味わい尽くせないほど、いつまでも甘い口唇。

 「愛してる・・・」

 目を閉じて、全てをゆだねた。





 『ずっと、ずっと甘い口唇-75-』へつづく。




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