『ずっと、ずっと甘い口唇』-56-(『楽園』シリーズ) 

2012, 10. 01 (Mon) 19:07

 結局、治ったはずの風邪をぶり返させています・・・。
 おかしい。
 土日はごろごろして養生し尽くしていたのに・・。
 もしかして、日曜日の夕方に油断して出かけたスーパーで拾ってしまったのだろうか、風邪キン。

 体調がぐだくだなまま書いているせいか、いや、BGMを例のものに変えてしまったせいなのか、思うように進まず、もがきました・・・。かなり。
 まあね。
 初夜明けですからね・・・。
 べたべたもしたいよね・・・。

 ところで、これを書く時にたいてい前をざっと目を通し直したりするのですが、ページ数が多いためにスクロールも大変になってきました。
 私は古い人間なので、紙の状態の方が集中力が上がります。
 いい加減、プリントアウトすべきなのでしょうね。
 しかし、家のプリンターはおそらくもう製造されていない古いタイプのもので、これを大量印刷で壊したくない・・・。
 絶対、今のアメ車的ラインよりも昔の方が良いと思うよ、キャ●ン。
 まあ、インク使わせてなんぼなのはわかるけど、あれはあんまりだと思う。
 仕方ない。
 これは、キン●ースあたりに出力に行くべきなのでしょうか・・・。
 しかし、今の体調では24時間営業の便利なお店すら遠いので、いましばらくちまちまワードをいじるしかないようです。

 明日も通常更新の予定。
 今度こそ少しは展開させたいと思います。

   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、「ずっとずっと甘い口唇」の保坂VS.第三秘書の篠原です。
  お題は「アタシ、猫」。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 
 これからも何かご希望がありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。



 いつもここにアクセスして私のつたない文章を読んで下さる方、拍手などクリックして励まして下さる方、コメントを寄せて下さる方に感謝しています。
 書き続ける原動力になります。
 本当に有り難うございます。
 
 明日も頑張ります。






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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『ずっと、ずっと甘い口唇-56-』


 カーテンから差し込む光が瞼を優しく撫でる。

 ベッドの心地よさから、そのまままた眠りの中に落ちていきそうになりながら、ふと疑問が沸く。
 この、ベッドはいったいどこのものだろう。
 慌てて起き上がるとと、そこは落ち着いた調度の寝室だった。
 二つ並んだ大きなベッドはもちろん見覚えがある。
 確か、自分は隣で・・・。
 目をやると、隣のベッドはじぶんの占領している清潔なそれとは違い、寝乱れた気配がそこはかとなく残っている。
 首に手をやると汗だくだったはずの肌もさらりとした手触りになっており、着ているパジャマも皺が少なく綺麗なものだった。
 どうやら自分が寝入っている間に、片桐が全て始末し、さらには未使用のベッドへ運んでくれたとと思い至り、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
「どうしよう・・・」
 あわせる顔がない。
 しばらく膝を抱えて顔を伏せていると、隣の部屋からかすかに話し声が聞こえてくるのに気が付いた。
 一人は、片桐のもので、もう一人はどうやら女性のような気がする。
 ベッドを降りてスリッパを履き、ドアに手をかけた。
 ゆっくりとドアを開くと、バスローブ姿で窓辺のデスクでノートパソコンと書類を広げている片桐と、そのそばに立って談笑している中年の客室係が目に入る。
「あ、お目覚めですか?おはようございます」
 先に気が付いた女性が頭を下げると、片桐も振り向いて笑いかけた。
「よく眠れたか?」
「ええ・・・。すみません、寝過ごしてしまいました」
 レースのカーテンの向こうに見える窓の外の景色から、すでに昼に近い時間だと気付き、恐縮する。
「いや、二日も徹夜だとさすがに疲れただろう。休むために泊ったんだから気にするな」
 いつも通りの爽やかな声からは、昨夜の情事の名残が一切感じられない。
「それでは、朝食の支度を致しましょうか?」
「30分後くらいに頼めるかな」
「承知しました」
 慣れた様子でするりとその女性は退室していった。
 ぱたん、と重いドアの閉まる音ともに、静けさが戻る。
 すると、片桐は椅子から立ち上がり、春彦を腕の中に納めた。
「おはよう」
 甘く、かすれた声が、額に、頬に、唇に落ちた。
 その甘さに、春彦は戸惑う。
「片桐さん・・・?」
「客室係の前で、お前を抱いてキスしたくて、物凄く困った・・・」
 深々とため息をついて、また、すくい上げるように唇を合わせられた。 
「あ・・・」
 次第に深く攻められて、ひるむ春彦は次第に背中を反らしていくが、しっかりと抱きしめている片桐がそれを許さず、とうとう、床に倒れ込んでしまう。
 そのまま、息をつく暇もないほど唇をむさぼられて、意識が飛んでしまいそうだ。
「ん・・・、ん・・・っ」
 窓から光が柔らかく差し込む中、二人が唇と舌をあわせる音と、吐息と、言葉にならない声がいつまでも続く。
 気が付いたら、パジャマのボタンも最後の一つまでしか残されていない状態で胸を舐めあげられた。
「あ・・・」
 つい声を上げると、両手が降りてきて太ももを撫でる。
 そこで、春彦は慌てて覆い被さる片桐の胸を押した。
 しかし、彼はまるで自分をあやすかのように耳元に唇を押し当てて耳殻を舐め、耳たぶを噛む。
「だめ・・・。駄目です、片桐さん」
「なんで・・・」
 身体をねじって床に伏せた裸の胸を指先がするりと入り込み、両方の突起に悪戯を仕掛けてきた。
「・・・やっ」
 びく、と胸を反らすと背後からあらわにされた肩口を思いっきり吸われる。
 思わずすっかり熱くなってしまった息を吐くと、後ろに固くなったものを強く押し当てられ、背筋がぞくぞくと震えた。
「駄目ですってば・・・」
 床に両手をついて振り向くと、先ほどとは全く違う片桐の瞳が見下ろし、なぜと問う。
 茶色の瞳が濡れたようにきらめく。
「・・・あの、ルームサービスが・・・」
 先ほど閉じられたドアに春彦が目をやると、ああ・・・と、片桐がため息をついた。
「そうだった・・・。俺、30分後って言ったよな・・・」
 もうすでにどのくらい時間が経ったのか解らない。
 心底がっかりしたように、春彦の上で脱力した。
「悪い。また理性が飛んだ・・・」
 両腕でぎゅっと抱きしめたまま背中に頭を押しつけて、呟く。
 その確かな重みに、春彦はつい笑みを溢した。
「仕方ないな・・・。頼んだのは俺だし・・・」
 しぶしぶといった風情で抱き起こし、パジャマの襟元をゆっくり直したあと、未練がましく乱れた髪に手櫛をいれながら片桐はなおもため息をつく。
「・・・悪いが、ひとっ風呂浴びてきてくれるか?応対は俺がするから」
「片桐さんにばかり気を遣わせて悪いです。俺も・・・」
「いや、頼むから」
 ちゅ、と唇に軽いキスをされた。
「お前が目の前にいると、どうしても押し倒したくなるから、とりあえず、頼む」
 懇願されて、春彦も否とは言えない。
「では、お言葉に甘えて・・・」
 ゆっくりと膝を伸ばして立ち上がる。
「うん。悪いな。俺の勝手ばかりで」
 床に座ったまま、深々とため息をつく片桐に、ちょっと悪戯心が沸いた春彦は、屈んでその首に手をかけた。
「ん?ハル・・・?」
 見上げた彼の唇に自らのを押し当てる。
「え?」
 驚いた拍子に開いた唇にするりと舌をしのばせ、彼の上あごを舐めた。
 目を閉じて、思うままに片桐の口の中を舌で探る。
「・・・ん」
 片桐が喉を鳴らしたところで解放してやると、珍しく彼は耳まで真っ赤になった。
「・・・お前」

 知らなかった。
 この人の中にこんな可愛い表情があったなんて。

 知らず、笑みが漏れる。

「・・・お風呂、頂きますね」

 もう一度、唇を軽くついばんだ後、春彦はバスルームへと足を向ける。
 その時、机の端にガラスのティーセットが載っているのが見えた。

「あれは・・・」

 ガラスのポットの中に色とりどりのフルーツが詰め込まれ、それを覆う深い色合いの紅茶。
 まるで、宝石を詰め込んだようなポット。
 それを目にとめたのは一瞬で。
 時間を気にして早足になりながらも、その光景が焼き付いて離れなかった。




 『ずっと、ずっと甘い口唇-57-』へつづく。







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