『ずっと、ずっと甘い口唇』-52-(『楽園』シリーズ) 

2012, 09. 18 (Tue) 20:05

 今日は、片桐に負けました・・・。
 ああ、負けたとも。
 あんにゃろ、予定していた台詞を1行たりとも入れさせなかった・・・。
 どうしてくれよう。

 かつてなくエロ全開です・・・。
 どうしよう、いつまで続くのかこの話。



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、「恋の呪文」の江口×池山の 『はやく、はやく』 です。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 今月更新分は、リクエストを頂きましたので、「本間VS.第三秘書」を予定しています。
 これからも何かありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。





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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『ずっと、ずっと甘い口唇-52-』



 唇が、熱い。
 ゆっくりと触れられて、その熱を感じる。
 片桐の唇が自分のそれを優しく撫でる。
 やがて柔らかく吸われて、顎が震えた。
 もう、何度も唇を重ねたのに初めてのような気がして、胸が苦しい。
 思わず吐息をつくと、するりと舌が忍び込み上唇と歯茎をくすぐった。
「・・・っ」
 逃げようとする頬をなだめるように両手で愛撫される。
 片桐は、厚みのある大きな手のひらと硬い指先を使ってゆっくりと、しかし熱を持って春彦の頬から耳を探り、髪を優しく梳いて、顎を撫で、そして首筋を味わった。
 舌は既に絡め取られ、時には軽く噛まれて春彦は喉を鳴らす。
更に息も唾液も深く攻め込まれて、パジャマを着た膝頭に置いたままだった両手を強く握りしめた。
「ハル・・・」
「・・・はい」
 唇と唇の間から呼ばれて、応えるのが精一杯なさまを見た片桐が笑うのを感じた。
「かわいい・・・」
 耳元で囁いてそのまま舐められる。
「あ・・・」
 先ほど両手で探られた首筋の、一番弱いところに歯を立てられた。
「・・・や」
 ついに片桐のバスローブ腰のあたりを掴んだ。
「ほんとうにかわいい。可愛くて、可愛くて、どうにかなりそうだ・・・」
 舐められたり噛まれたり、時には強く吸われる。時間をかけて首を執拗に攻められ、顎をそらすと、両手が肩に落ち、やがて背中の形を確かめるように撫でさすられた。
 可愛いと囁かれる度に、なんと答えればよいか解らず、ただただせわしなく呼吸を繰り返しているうちに、その胸元に彼の唇がたどり付く。
「あ・・・」
 身を震わせると暖かな両腕がしっかりと背中を抱きしめ、ゆっくりとソファに身を横たえさせられた。
 片桐の重みを上半身に感じ、それだけで夢のようだ。
 布越しに唇で胸の突起を探り当てられ、つま先まで電流が走った。
「・・・んっ」
 背中が大きく反る。
「みつけた」
 抱きすくめられて逃げられないのをよく知った上で、片桐が舌と唇を使って片方だけもてあそんだ。
 唾液で湿ったパジャマの布は、ざりりとこすられ今まで感じたことのない感覚で春彦の胸の先を刺激する。
「あ・・・、そんな・・・・」
 目を固く瞑って顎をそらしている間に、片方の手はするりと裾から直に肌を触り、口に触れられていない方の胸を摘まれた。
「や・・・。だめ・・・」
 両方の胸を違う形で愛撫され、それだけでもう身体の中心が熱くなる。
 我慢できなくて、太ももをきつく合わせた。
 風の流れを感じて薄く目を開けると、パジャマのボタンは全て外され、胸元があらわにされていた。
 直接口と指で両方の胸をいじられているのを目の当たりにして、頬にかあっと血が上った。
 片桐の高い鼻梁が、濃いまつげが胸元に伏せられ、音を立てて熱心に自分の胸を舐めている。
 信じられない。
 片桐さんが、こんなことをするなんて。
 しかし、その瞬間、ふと別の考えが頭を掠めた。
「ち、ちょっと・・・」
「ん・・・?」
 身じろいでも片桐はやめてくれない。
 あまりの刺激に流されそうになるのを、なんとか理性を振り絞って肩を押した。
「あの、ちょっと待って下さい」
「・・うん?」
 力が緩んだところで、両肘で身を起こすと、片桐が目をすがめて見下ろしている。
 前が緩んだバスローブから覗く浅黒い胸元が見え、そこから彼の匂いが立ち上るのを感じ、目眩を覚えた。
「・・・どうした?」
 少し、憮然とした声色にたじろぎながらも、前をかき合わせて俯いた。
「あの・・・」
「うん」
「無理して、触らなくて良いですから・・・」
「・・・何を?」
「・・・む、むねです」
「なんで?」
「なんでって・・・」
 言葉にする恥ずかしさに泣きそうになりながら、パジャマをぎゅっと掴んだ。
「面白く、ないと思うし・・・」
「俺の触り方、気持ち悪い?」
「そうじゃなくて・・・!」
 目を上げると、茶色の瞳が半ば心配そうにのぞき込んでいた。
 彼の息が、匂いが、視線が、近い。
「み、美咲さんみたいじゃないから・・・」
 消え入りそうになりながら、なんとか答えると、そっと唇が降りてきた。
 優しく唇をあやされて、続きが言えなくなる。
「ハル」
「・・・」
「今日は、しらふだからな」
 暗に、あの夜のことを言っているのだと理解した。
「はい」
 直前まで美咲の夢を見ていた片桐に腕を捕まれ、引き倒された、あの夜。
 最中に一度も彼女の名を呼ぶことは無かったけれど、明け方まで愛されたのは自分だと到底思えなかった。
 あれは、酔いにまかせた夢だから。
「お前が不安に思うのは、俺の責任だけど・・・。信じて欲しい」
 言葉と一緒に息を唇に流し込まれて、こわばっていた肩の力が抜けてくる。
「・・・はい」
「俺は今、お前の胸に触りたい」
 パジャマを握っている手の甲に唇を落とされて、指がほどけていく。




 『ずっと、ずっと甘い口唇-53-』へつづく。







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