『ずっと、ずっと甘い口唇』-50-(『楽園』シリーズ) 

2012, 09. 12 (Wed) 20:27

 今日は、短いです。
 前回の続きも良いところですみません。

 実は、この先をどちらの道に進ませるか決めかねまして。
 ひたすら甘いか、ひたすら回りくどいか。
 どっちが良いかな。
 ・・・とことん甘くて良いでしょうか、この際。
 片桐的にはこちらでしょうけどね。

 ところで、成金の香りのする展開ですね、我ながら。
 これを色々調べて作りながら、泊ってみたいホテルがいくつか出てきて困りました。
 東京で超ハイクラスに泊ったことないんですよね。
 庶民なもので、いつもビジネスクラスばかりしか泊らなかったのを今はちょっともったいないことをしたと思っています。
 安月給だから、仕方ないのですが。
 特別階の部屋など別世界ですが、体験してみたいです。
 
 ではでは、道の選択は夫のカッターシャツにアイロンでもかけながら考えますか・・・。(←庶民臭満載)



   どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、「恋の呪文」の江口×池山の 『はやく、はやく』 です。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。

 今月更新分は、リクエストを頂きましたので、「本間VS.第三秘書」を予定しています。
 これからも何かありましたら、是非リクエストを拍手コメントかメールフォームでお願いします。






  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『ずっと、ずっと甘い口唇-50-』





 片桐の言葉に甘えてゆっくり長湯したあと、洗面所に戻ると畳んで重ねた衣類や靴はいつの間にかなくなり、スリッパだけが置かれていた。
 迷った末に綺麗に棚へ設置されていたバスローブを取り出してまとう。
 スリッパを履いておそるおそるドアを開けると、窓辺に立って外を眺めていた片桐が振り向いた。
「ん。少しは疲れがとれか?」
「おかげさまで・・・。ありがとうございます」
 彼が首もとをちらりと見た後、すっと視線をそらした。
「片桐さん?」
「ええと、ミネラルウォーターをそこに置いてあるから飲んでくれ。それと、パジャマの方が落ち着くなら、そこにあるから着ると良い。・・・じゃ、俺も入ってくるから」
 口早にそう言い残して、すっと扉の向こうに消えてしまった。
 先ほど浴衣を見かけたように思うが、着崩れやすいそれよりも今は良いかもしれない。素直にミネラルウォーターで喉を潤した後、汗が引いた頃に着替えてみる。
 柔らかな布地が心地よい。
「計算高い?気遣いだと思うけど・・・」
 そう呟きながら部屋を見渡し、クローゼットに手をかけて気が付いた。
 服がない。
 スーツだけでなく、シャツも、靴も。
 広い客室を歩いて探してみたが、どこにもない。
「あれ?」
 首をかしげてぼんやり椅子に座り込むと、片桐がドアを開けて出てきた。
 バスローブ姿の彼は腕に自分の脱いだ衣類を抱えている。
「あの・・・」
「ん、ちょっとまって。今からルームサービスが来るから」
 バスタオルで髪を拭きながら足早に歩いてきたところでチャイムが鳴る。
 にこやかな笑みを浮かべたスタッフが白いクロスのかかったワゴンを押して入り部屋の空いたスペースに設置し、あとはベッドのカバーを外したりタオルを交換した後、片桐と二、三やりとりをして、彼が袋に入れた衣類を引き取って退出した。
 白いテーブルの上にはワインと、グラス、ペリエ、カットフルーツ。
 魔法のように、あっという間の出来事だった。
「もう、これで朝までスタッフが入ってくることないから」
「あの・・・」
「ああ、服だろ。まるっとランドリーに出した」
「え・・・?」
 目を丸くすると、にやりと笑って春彦を引き寄せる。
「靴も併せて、みんな明日の朝まで戻ってこない」
 鼻歌でも歌わんばかりの上機嫌ぶりで、抱きしめられた。
「これで、お前はここから一歩も出られないな」
「・・・あ!」
「計算高いって言ったろ?」
 額と額を併せ、鼻と鼻をこすりあわされた。
「いざとなれば、いくらでも働くんだよ、俺の悪知恵」
「悪知恵って・・・」
 得意げなその顔は、まるで悪戯が成功した子供のようだ。
 それがとてもおかしくてつい笑うと、つい、と首を伸ばして唇を軽く吸われた。
「・・・ん・・・」
 少し目を伏せると、もう一度、今度は味わうように唇を合わせる。
 名残惜しげにゆっくり離した後、片桐は額を合わせ、目を伏せたまま囁いた。
「・・・やっと、二人きりになれた」
 春彦は耳がじわじわと熱くなるのを感じた。





 『ずっと、ずっと甘い口唇-51-』へつづく。







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