『ずっと、ずっと甘い口唇』-47-(『楽園』シリーズ) 

2012, 09. 06 (Thu) 19:52

 じらす気はさらっさらないのですが・・・。

 今日は今までで一番短いと思います。
 あまりに短いのでこの際やめておくかとも思いましたが、ここで更新しないとずるずるのびそうなので・・・。
 
 明日、明後日は外部仕事の為にお休みです。
 もうね・・・。
 体力続くかしら・・・。
 昨日は夫がぎっくり腰でうちに立てこもるし・・・。
 彼が寝室で手負いの獣のように唸っている間にこっそり更新したのですが、まるで不倫している気分ですな。

 そして、しばらく、甘いです。
 そうとう甘いです。
 甘すぎて、じんましんが出てくるかってくらい甘い話が続きます。
 どうか、覚悟して下さいね・・・。


 
  どの日付のものでも構いませんので、それぞれの記事の下の『拍手』ボタンをクリックすると、おそらく『拍手御礼』というページが展開されるかと思います。
  そこに、小話を添付しています。
  小話は、『拍手御礼』に1話のみ。
  今回は、「恋の呪文」の江口×池山の 『はやく、はやく』 です。

 一応、これからも拍手用小話を月に一度書き換える予定です。
 随時オーダー受付中。
 毎月16日の正午締めで、20日頃に新作アップという形を取りたいと考えています。


  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

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 『ずっと、ずっと甘い口唇-47-』



「俺は、何から何まで卑怯だった。ごめんな」
 薄明かりの中、春彦の手首を掴んだまま、ぽつりと言う。
 都会の喧噪もどこか遠い公園の片隅で、二人は向かいあったまま動けなかった。
「そんな、卑怯だなんて・・・」
「いや。考えれば考えるほど、自分が情けない。俺がきちんとしていればこんなことにならなかったのに」
「こんなことって・・・」
 何を指しているのか解らない。
 春彦は、懸命に片桐の顔を見つめた。
 彼は、これから自分に何を言いたいのか、それをはやく読み取りたかった。
「俺は、お前にひどいことを、たくさんしてしまった。ごめん」
 その後に続く言葉が怖い。
 反射的に引きそうになった身体を、更に強く引かれる。
 気が付いたら、片桐の腕の中にいた。
「片桐さん・・・」
 胸が、苦しい。
 上手く呼吸できない。
「・・・俺は、お前が怖かった」
 耳元のささやきに愕然とする。
「え・・・」
 身じろぐと、背中に回された手がまるでなだめるかのようにゆっくりと撫でてくれた。
「いや・・・。違うな。お前が、じゃなくて、俺がお前に何かしてしまいそうで怖かったんだ」
「怖かった?」
 彼の両腕は優しい。
 自分を囲い込んでおきながら、逃げる余地をどこか残していてくれる。
「ああ。去年の春に九州へお前を連れて行こうとした時、岡本たちが無理矢理割り込んで来ただろう。俺は本気で頭に来て、あいつらに抗議したし、そうとう抵抗した。実際、旅の途中でも文句を言っていたら、岡本から『なんでそんなにこだわるんだよ。お前最近おかしいぞ』って言われて、なんだか石で殴られたような気分だった」
 深い、優しい声とその暖かな吐息が夜風と一緒になって春彦の耳をなでる。
「そのうち、そばにいるとお前をこうしてみたくて仕方なくて、だんだん焦ってきて・・・」
 少し力を込めて引き寄せられた。
 スーツ越しに合わさった互いの胸の鼓動が、だんだんと、早くなっていくのが解る。
「俺は逃げたんだ」
「・・・」
「お前を忘れるために、美咲の誘いに乗った」

 心臓が、どうにかなってしまいそうだ。
 もう、桜も、木立も、彼の顔さえ見えない。

 そっと、春彦は片桐の肩に額を乗せた。
 足が、震える。




 『ずっと、ずっと甘い口唇-48-』へつづく。







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