『ずっと、ずっと甘い口唇』-35-(『楽園』シリーズ) 

2012, 08. 03 (Fri) 20:17

 うわ、なんだか今回も前に進んでいません。
 軽く読み流すような内容で、本当に申し訳ありません。

 8/1の花火大会は無事鑑賞できました。
 私はとある場所の歩道に1時間たちっぱなしで見たのですが、その間、べったりくっついているカップルが半分気になる気になる・・・。
 女の子がどう見てもローティーンであることももちろん気になりましたが、この熱い中、ずっと二人羽織状態だったことがもっと気になった・・・。 
 熱くないのかな、それとも私と体感温度が違うのかな、彼らは・・・と余計なことがずーっとずーっと気になって仕方ありませんでした。
 年寄りの考えることはこんなんでごめんなさい・・・。
 あと、花火が終わって三々五々に散っている中、路上に座って見ていたカップルのうち女の子がさっと立ち上がったら、彼氏が「えええ、もう離れちゃうの?」みたいな未練たらたらの様子で腕を伸ばしていたのがおかしかったです。どうやら、彼が人間ソファになり、ミニスカートの彼女がお座り下さっていた模様。なんとなく「花火が終わったら用無し」という風情が漂っていて・・・。
 ・・・通りすがりに見ただけなんですけどね。
 しかし、ネタになるような話は拾えませんでしたわ~。
 いや、そのために花火大会へ行っているのではないのですが。

 本当は、花火大会鑑賞で手持ちのカップルの小話作れないかなと狙っていましたが、残念ながら今のところ小話の妖精が舞い降りる気配がありません・・・。


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 来週は仕事が立て込んでいて、ちょっと毎日更新は無理かもしれません。
 暇を見てワードをいじりたいとは思いますが・・・。

 あと、これは思いつきなのですが・・・。
 

 『勝手ながら夏を乗り切るぞスペシャル』キャンペーン中。

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 (例えば、タイバニのメイン二人のツンデレ話とか、『恋の呪文』の池山×江口のいちゃいちゃとか、本間VS.第三秘書とか・・・。ええと、もっとシチュエーションとか具体的な方がいいのかしら・・・)
 
 締め切りは、8/16の昼の12時です。

 ぜひぜひご参加下さい。



 ・・・いっこも希望がなかったらどうしよう、とほほ・・・。


 ちなみに、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、とある歌のパクリキャンペーンです。

 動画は表玄関にて。

 ではでは、良い週末を。







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  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
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 『ずっと、ずっと甘い口唇-35-』


 帰国の便は羽田経由で帰ってきたためにスムーズに異動でき、会社にたどり着いたのは昼を少しばかり過ぎた頃だった。
「ただいま-・・・っと」
 フロアに入ってそう言ってみたものの、久しぶりの職場は錯乱状態だった。
 電話は鳴り続け、コピー機を回し続ける者、資料をまとめる者、隣の課も併せて派遣の女性まで走り回っている。
 誰も片桐が帰ってきたことに気が付いていないし、話しかけるのもはばかられた。
 そんななか勇気を出して、ダカダカと物凄い勢いで打鍵している本間の隣に行き、声をかけてみる。
「あのさ。忙しいとこなんなんですけど、どうした?」
 髪を無造作にクリップでまとめ上げ、目を血走らせた本間が顔を上げ、あまりの形相にひい、と思わず悲鳴を上げてしまった。
「あ、おかえり。良いとこ帰ってきたわ」
 すぐにそばにある電話を手に取り、桁数の長い番号を素早く押すと、すぐ近くで携帯電話の鳴る音がする。
 左手にファイルを数冊抱え、右手に携帯電話を持った立石が大股でパーティションを通り抜けて入ってきた。
「あ、降りてきたんだ」
「おう」
 いつもは溌剌としている立石も、今は多少くたびれた空気を漂わせている。
「もしかしなくても、トラブルか?」
「ああ。そんなとこだ」
「そ。昨日の夕方にS証券の内部システムのバージョンアップしたんだけど、システムダウンしてしまって。慌てて古い方に戻して騙し騙し回しているけど、レスポンス鈍いし、顧客は怒るし・・・」
 技術者たちはもちろん徹夜、ただの事務職であるはずの本間ですら終電間際に帰って、早朝出社らしい。
「運が良いな、片桐。帰国早々腕の振るいどころだぞ」
「まじかよ・・・」
 出張に使った荷物をとりあえず自分の席に置き、背広を脱いで立石が持ってきた資料に目を通しながら経緯とトラブルの内容、そして現在の対応を聞く。
 前夜のうちに関連部署で手伝える者は全てこの作業に加わり、それぞれの場所へ行きデータの確認やサーバーチェックなどをやっているが、原因が未だに解明できていない。
「営業と部課長は顧客説明と対策室設置、岡本が江口とデータチェックのとりまとめをしてる」
「江口?あいつ北京だろ?」
「昨夜帰ってきた。で、そのまま岡本に拉致られてる」
 能力のある者は一人でも多い方が良い。
「そりゃまた、気の毒に・・・」
 彼も久々の日本だというのに。
「で、お前は銀座な」
「は?」
「銀座の中継サーバーだけど、あそこも怪しいんだよな。今、技術サービス会社の人たちと設計から何名か若いのを向かわせたとこだから、追っていってくれ」
「まったく・・・。帰った途端これかよ」
 移動の疲れが多少あるが十分動ける。ため息を大げさについて見せながら立ち上がる。すると、立石がそれを見上げながら、爽やかな笑みを浮かべた。
「悪いな。とりまとめがあそこにも欲しいところだったから。それと、銀座のあっちの責任者、粘着質だから対応を宜しく頼む」
「ようは、そこか!!」
 片桐が歯を剥くと、本間が紙袋をその手にぎゅっと押しつける。
「・・・なんだ、これ」
「ちんすこうと黒砂糖とサータアンダギー。一昨日沖縄から戻ってきた岡本さんのお土産なの。銀座メンバーで食べて」
「あいつも巡業に出てたのか」
「うん。他のみんなもそんな感じばっかりよ。先週までは平和だったのにね」
 全国各地のトラブル対応させられた者たちが揃って徹夜をさせられたことになる。
「俺ら、いつか過労死すると思う・・・」
 そんな疲れた呟きに、背中をパン、と叩いた。
「ま、そろそろ解決するはずだから頑張って。打ち上げに花見でもしましょ?」
「花見・・・か」
 もう、桜が咲く頃とは。
 本間の元気づけに力なく笑みを返し、必要なものを詰め直したバッグと背広を手に出口へ向かう。
「あ、そうそう」
「ん?」
 本間の一言に振り返ると、まるで獲物を狙うヒョウのようなぎらぎらとしたまなざしとぶつかった。
「紹興酒、忘れてないよね?」
・・・こいつときたら。
「・・・スーツケースの中にあるから勝手に持ってけ泥棒」
「あら、ありがと」
 今度こそ振り返ることなく、足音も荒く片桐が立ち去った。
「・・・ねえ、立石さん」
 それを見送りながらぽつりとそばでパソコンの画面をのぞき込んでいる男に声をかける。
「ん?」
「銀座って、わざと?」
「まあ・・・。そうとも言う」
「やっばり」
「そもそも仕事的にも適材だからな、銀座様は本当くせ者だから」
 おそらく、先発メンバーはシステムトラブル以外にも手を焼いているに違いない。
 きっと、そのせいでやらねばならない作業も進まないだろう。
「そこから考えたら、一石二鳥かな」
「・・・まあ、そうねえ。まさにそれよね」
 今の片桐なら、飛ぶ鳥も落とす勢いかもしれない。
「ぐっじょぶ」
 びっと親指を立てウインクする本間に、立石がまんざらでもない顔をした。




 『ずっと、ずっと甘い口唇-36-』へつづく。







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