『ひかりのくに-3-』(YOI二次創作) 

2017, 11. 17 (Fri) 16:26

 めっきり寒くなりましたね。
 福岡はほんの少し前まで長袖のカットソー一枚で十分だった…というか、それでも日向では汗ばむ陽気だったので、心の準備が全くできておりません。
 11月なんだよ。
 もう、半ばすぎてしまったんだよ!!
 寒くなって当たり前じゃんか!!と、己をしかりつける昨日の仕事帰り。
 自転車漕ぎながら半泣きでした。
 耳が痛かった…。
 物理的な意味で。
 気温が下がると、空気中の酸素含有率が上がったような気がするので、本当は寒い季節の方が好きなんですけどね。
 きんと冷えた夜の星空とか、お月様とか、雲とか、眺めるのは好き。
 健康体な時に限りますが。
 でも冬は、洗濯物をがんがん干せないのが寂しいです。
 お日さまの匂いは好きなんだ←我儘

 さて。
 Pixivの方には先に上げておきましたが・・・。
 ようやく、ユーリの二次が完成しました。
 長かった。
 長いのろけ合戦『ひかりのくに』。
 しかも、へなちょこポエマーで申し訳ない。
 でも、私一人で見た夜明け前の浜辺の光景を昇華できて(←笑う所です)、満足でございます。
 本当に、とても不思議で綺麗な景色だったのです。
 それを勇利とヴィクトルで見たとなれば素敵じゃんと思う、腐女子の花道。
 しかと受け止めていただければ幸いです。

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 ではでは、ステレオのCDを入れ替えて・・・。
 刀剣の二次の仕上げに戻りますか…。
 オリジナル・・・は、たとえ二次の途中でも来週に一本、なんとか書こうと思っています。
 春庭に参加するつもりなので、少しずつ、オリジナルの方に脳みそを戻さねばな・・・と。
 あ、途中でぶった切っている「夜」シリーズあたりでどうかな。
 
 その前に、まだ、申し込み手続きをしていない。
 サークルカットを作るのがどうにも苦手で・・・・。
 でも、いい加減来週になんとかします。
 机の引き出しに眠っているペンタブさん、まだ生きているかなあ。
 ちなみに、来週は平日に長谷津巡礼の予定…。
 ぎりぎりスタンプラリーやっているようですが、今回は巡礼初心者さんのご案内と高取邸が主な目的です。
 また、浜崎海岸に行けるというのもちょっと楽しみ。
 ・・・って、こんなに盛りだくさんで来週乗り切れるのか。
 いや、乗り切ってみますと、言霊さんに誓う夕暮れでした。
 
 ではでは、みなさん、良い週末を。


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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
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  『ひかりのくに-3-』



 彼の目を通して見ると、どんなものも宝石に変わってしまう。

「海が、きれいだなあって」

 海なんて。
 生まれた時からずっと身近な風景で、自分にとっては空気に等しい。
 でも、なぜだろう。

「おいで」

 ヴィクトルに腕を取られて、彼の体温に包まれるだけで、見る景色は一変する。

「・・・ああ、ほんとだ」

 海は、
 空は、
 砂浜は。
 なんて綺麗なんだろう。

 日の出を迎えようとする空は少しずつ茜色に染まっていく。
 でも、まだ夜の支配下にあって明けきれない藍色の部分も残っていて、そのコントラストは絵筆が握れるものなら描いてみたいと思わせる。
 空の色を素直に映している海には時折深みのあるところだけぽっかりと暗く、その上を波が寄せては返す。
 そして波の仕業だろう、白銀に輝く砂浜には細かな溝がまるで機織りした模様のように刻まれている。
 幼い頃から見てきたはずだ。
 なのに、まるで初めて見たような気持になる。
 いや。
 毎日見てきたのに、全く見ていなかったのだ。
 海も、空も、浜辺も、そして、人も。
 自分はいったいどれだけのことを今まで見過ごしてきたのだろう。
 綺麗なもの、大切なものが、きっとたくさんあったはずなのに。

「勇利」

 ヴィクトルが、僕をを呼ぶ。
 心が沸き立つのを止められない。

 バレエを習い始めた時、身体を動かすことが楽しくて毎日通った。
 先生の勧めでスケートに転向してからは、スケート場に籠ってリンクに立っていれば安心した。
 そして、ヴィクトルを知って。
 世界が変わった。
 まるで、いくつもの扉を一気に開いて、不思議の国へ連れてこられたみたいだった。
 ステップも、ジャンプも、スピンも、動きの全てが完璧なヴィクトル。
 彼の存在自体が芸術で、どうしてこんな人がいるのだろうと何度も思った。
 ヴィクトルしか、見ていなかった。
 ヴィクトルのことしか、考えてなかった。
 ヴィクトルの所作の一つ一つを思い浮かべながら、リンクを滑るのはとても幸せだった。
 その反面、競技者としての自分の至らなさを多く知り、地の底まで落ち込んだ。
 四方を壁に囲まれて、息苦しさにもがいて疲れ果てていた。
 身体が重くて。
 弱虫でのろまな自分が憎くて。
 心の中はぐちゃぐちゃになっていた。
 だけどヴィクトルが実家の温泉に突然現れた瞬間、目の前の暗いものや重いものが全て取り払われて。
 また、世界が変わった。
 まるで、強い光に全身を射抜かれたようだった。
 この時に、一つだけ分かったことがある
 僕は全ての扉を開いたわけじゃなかった。
 僕の知る景色はたったひとつだけで。
 万華鏡を傾けると模様が変わるように。
 ちょっとしたきっかけで何もかも変わるのだということを知った。
 自分の気持ちも。
 見えるものも。
 そして、可能性も。

 いつだって。
 ヴィクトルは僕に輝きを与えてくれる。
 ささやかな毎日のなかに。
 なにげない景色のなかに。
 宝物が潜んでいるのだと、教えてくれた。

「勇利」

 彼は僕を驚かせる天才だ。
 喜ばせて、
 楽しませて、
 一緒に走って、
 笑いあえる。
 なんて日々だろう。

 僕たちは、今、光の中にいる。
 無限に広がる、ひかりのくに。



        -完-


 
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