『野分』-10-(刀剣乱舞二次創作) 

2016, 09. 08 (Thu) 20:40

 Pixivの方をちょっと改訂するついでに、色々文章をいじりました。
 そのついでに、昼間頑張れたのでごり押し更新です。

 ところで、オリジナルしかご覧になっておられない方、また、初めてここをご覧になる方へ。
 私の『刀剣乱舞』はシリーズ構成になってまして。
 最初の『小夜風』から時系列的にずずいとつながっております。
 もし宜しければ、最初から読んでみてくださいね。
 そもそも、ファンタジーや時代小説を書こうとして挫折しているせいか、これを書いている最中は結構血肉湧き出ております…。

 そういえば今日、父がまたもや差し入れを持ってきてくれました。
 タッパーの中に詰められたのは母渾身の作、ちらし寿司。
 近日中に年の神様を迎える娘への祝いの膳だったのですが・・・。
 ごめんねお母さん、お父さん。
 あなたの娘は相変わらず沼にずっぽりはまって、煩悩ダダ洩れ文章書いています…。
 王様の耳はロバの耳的な告白を呟きながら、洗濯の終わったカーテンをレールに吊るす夕暮れ。
 ああ、詩的にまとめようとしたけど、生活臭満載ですね。

 明日は更新できませんが・・・。
 いや、いい加減、秘密の花園に戻らないとガラスの靴が・・・。
 魔法使いもいないからかぼちゃの馬車も調達できない。
 そのようなわけで。
 寸止め状態で、『野分』シリーズ、J庭同人誌が出来上がるまでお休みします。
 
 再開は、同人誌の原稿を印刷屋さんへ入稿次第。
 
 これからしばらく、ブログはBL感想などでお茶を濁すことになりそうです。
 ごめんなさい。


 



  ↓ 小説はこの下にあります。『続きを読む』をクリック下さい。



  記事の一番下の『拍手』ボタンをクリックして頂くと小話をご覧になれます。
  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
  楽しんで頂けたら幸いです。

 アクセスして下さったり、拍手やバナークリックで励まして下さる皆さんに感謝しています。
 もしもよろしければ感想や要望など頂けると、本当に嬉しいです。


ブログランキング・にほんブログ村へ


   拍手小話はこちら →







  『野分』-10-



 気が付いたら、薄靄の中だった。
 とりあえず前に足を動かしているうちに、だんだん向かいの方から暖かい風と低い地鳴りのようなものを感じた。
「あそこか・・・」
 青龍の滝へ行く前に、潔斎の着物を着つけられながら石切丸からいくつかの説明と指示を受けた。

 青龍の玉の中と外では時間の流れが少し違うこと。
 外側は何があっても危険はないから、とりあえず適当に進めば大丈夫。
 核の部分に山姥切国広がいると思われる。
 そして。
 山姥切国広は、想像を絶する姿に変わり果てている。
 さらに。
 すでに、正気を失っている可能性も高い。

 もしも、心も身体も闇に喰われていると見て取れた場合…。
 即時離脱を決行せよ。

『君も、この城にはなくてはならない存在だ、燭台切光忠』
 石切丸は歌うように囁いた。
『君は、絶対に失うわけにはいかない』
 冷酷極まりない、笑み。
 氷のような固い指先が、すっと頬を撫でた。
『忘れては困る。これは純然たる任務だよ。光忠』

 任務?
 確かにそうだ。
 審神者直々の指令で各自動いているからには、間違いない。
 だけど、俺には。

【・・・ダレダ】
 低い、獣の唸り声のような音の中に、言葉らしきものを聞いたような気がして、足を止める。
【クルナ】
 厚い膜の向こうに禍々しい気を感じた。
【・・・クルナ】
 ざらざらとした、声。
【サレ。ソ・・・シテ、ク、クダ・・ケ】
 絞り出すような言葉に、膜に両手を当てて呼びかけた。
「山姥切!!」
 膜が、ぴくりと揺らいだ。
「・・・僕だ。燭台切だ」
【・・・シラ・・ヌ。シラヌ。・・・シラヌ!!】
 ごおおっと、まるで、虎の咆哮のような叫びが耳の鼓膜をびりびりと震わせた。
 嘘だ。
 不器用な山姥切そのままの、叫び。
「・・・小雲雀は、本丸に戻ってこなかったよ」
 ぽつりと、罠を放つ。
「帰りを待っていたのに、戻ってこなかったんだ」
 途端に、ぐん、と膜の向こうがざわめく。
【・・・ナゼ、ソンナ・・・ッ!!】
 ざわざわと、蠢く気配。
 間違いない、と、柄を握る手に力を込めた。
「戻れるわけ、ないじゃないか。君が・・・」
 そして。
「君が、こんな所にいるんだからね!!」
 素早く抜いた刀を膜に向かって振り下ろした。
【ヤメロ、ショクダイギリ!!クルナ!!】

 ほら。
 やっぱり、君は、君のままじゃないか。




             -つづく-



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント