『野分』-5-(刀剣乱舞二次創作) 

2016, 08. 04 (Thu) 23:56

 久々に、創作文章を投稿できて、ほっとしています…。
 諸事情で、本当はそんな場合じゃないけれど、体調を崩して一日休んでいる隙間に、どうしても更新したくて頑張りました。
 友人にも一度言ったことがあるのですが、一字でいいから何か作りたいんですよね。
 でも、創作は前後関係の把握を間違えるととんでもない失敗が待っているので、ある程度読み直して、その世界に沈まないと、私の場合はその一字が出てこないのです…。
 たった数文字。
 されど数文字。
 オリジナルを楽しみにして下さっている方には申し訳ないのですが、今しばらくお付き合いください。
 だがしかし、この分だと本当に書きおろしが苦しくなっている…。
 調整します。
 はい。

 ところで、説明が足りていないと思うので一応、私の中での刀剣乱舞設定を少し。
 ゲームでは刀鍛冶をした場合、例えば三日月宗近を狙って資材の配合や近侍を選ぶのですが、思った通りに三日月宗近が出てくるわけではなく。
 ガチャを回すのと同じで、狙ったお方はいつまでも出現せず、ずーっと、山姥切、ずーっと山伏国広で散在しつづけて貧乏になるなんてことはしょっちゅうです。
 しかしそれを取り上げたらただのギャグになってしまうので、私の世界では、失敗したら付喪神自体が出現しない、と言うことにしています。
 だから、どんなにまんばちゃんが好きだからと言って、部屋いっぱいにまんばちゃんを揃える・・・なんてことは出来ないこととします(笑)。
 
 今回、三日月宗近と審神者の漫才となりますが、楽しんでいただけると幸いです。
 
 そして次回、どんな展開にするかは決まっているのですが、休暇は今日のみで、明日から仕事と嫁事情があるので、間が空くかもです。
 そんな状態ですが、お待ちいただけると嬉しいです。

 では、暑い日が続きますが、夏を楽しんで、身体に気を付けてくださいね。
 


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  楽しんで頂けたら幸いです。

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  『野分』-5-



 水煙がもくもくとたちこめ一瞬視界を失うが、何者かが出現したことを、居合わせた者全員はみな気配で感じた。
 高貴な薫りと絹のさらさらという衣擦れが耳に届く。
「・・・そなたが呼んだのか。ふむ、このたびは随分と幼い主どのよのう」
 光の中から出てきたその姿は、優美。
「熟女がお好みとは知らなかったわ。ようこそ三日月宗近」
 本当に、土壇場での強運だ。
 背後で見物を決め込んでいた燭台切光忠は舌を巻いた。
「花の魅力はそれぞれだ。そなたも十分美しいぞ、斎宮の君」
「ありがとう。気に入っていただけて嬉しいわ」
 すっと背筋を伸ばした審神者が手を伸ばすと、古代から長い時を超え国の宝と称される太刀の付喪神は優雅に応え、その指に口づける。
「熱心なお誘いには弱いのだ。俺は情が深いのでな」
「その、情の深さを見込んでさっそく頼みたいことがあるの」
 傲然と言い放つ少女に、指先を握り込んだまま目を見開いた。
「なぬ?」
「大変申し訳ないとは思うけれど、今、この城では急を要する事態が発生しているの。早速働いてもらうわ、三日月宗近。あなたの腕の見せどころ満載よ」
「・・・普通の審神者は、俺が登場すると感涙して高座に配し、崇め奉るものだと聞き及んでいるのだが・・・」
 能力においても他への追随を許さない三日月宗近は、滅多に降臨しない。
 げんに、周囲の城でも彼を手に入れた審神者は皆無で、誰もがその名を憧れの気持ちを込めて口にしていた。
「残念。もっと早くに召喚に応じてくだされば、存分におもてなしもできたけれど・・・。そんな場合ではなくなったわ」
 ばっさりと振り下ろす審神者に、三日月は一瞬の間をおいて爆笑した。
「ははははは!!これはずいぶんと面白い主どのだ。いやあ、勿体をつけすぎた俺が悪かった」
 今まで勿体ぶっていたのか。
 その場にいた誰もが心の中でため息をついたに違いない。
「後日、存分にして良いから、今は私に従って」
「御意」
 名剣は、柔和な顔に笑みを含ませて頷いた。
「して?俺は何をすればよいのかな?」
「まずは、この本丸から北北東に位置する青龍の滝へ直接飛ばしてちょうだい。とりあえず、10人」
「青龍の滝?領外に10人?召喚直後でさすがにそれはないだろう」
「あら?無理なの?三日月宗近ともあろうものが」
 相変わらずの上段の構えに、審神者を抱いたままの蜻蛉切の顔色が白くなりつつある。
 以前、この審神者の態度に立腹した刀剣が袂を別った。
 それは、備前長船長義作の『山姥切』。
 山姥切国広の本科として知られる名剣だ。
「むりだな。今の俺は生まれたてのひよこも同然。3人にしよう」
「なら、8人」
「いやいや、せめて4人」
「わかったわ、6人。これ以上は譲れない」
「・・・うむ。6人ならなんとか」
「商談成立ね」
「目覚めていきなり商談とはな・・・」
 さらっと幕を下ろした少女に、さすがの三日月も笑うしかないようだ。
「で、あなたの初仕事はそれではないの。こっちに来て近侍を蛍丸と交代してね」
「はあ?」
 驚きの声を上げたのは三日月一人で、蛍丸はすんなり審神者から離れる。
「み、みみみ。みがづぎむ゛ね゛ぢがざま゛・・・」
 異様な声に一同が目を向けると、鳴狐の肩に乗っている狐が全身をぷるぷると震わせていた。
「わ、われは使いの狐。よ、よろしくおたのみ、おたのみ・・・」
 緊張のあまり、いつになく消え入るような声で名乗りを上げている。いや、今にも気絶しそうな様子で、いつもは無表情の鳴狐が慌ててその身体を支えた。
「要するに、鳴狐と力を合わせて小狐丸を召喚してほしいの、今すぐ」
「・・・ほんに、この主殿はおもしろすぎる・・・」
 ぽつりと落とされた感想に、付喪神一同、同意と同情の念を送った。






             -つづく-




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