『光玉』-1-(刀剣乱舞 番外編 ) 

2016, 06. 18 (Sat) 00:12

 ちょこっとしかお見せできず、すみません。
 刀剣乱舞・閑話休題編の『光玉』です。
 番外ではありますが、一応つながっている・・と言うか、そこそこまあ・・・なので、お読みいただけると幸いです。
 月曜日に続きを出します。
 次こそ終わります、ごめんなさい。
 最初、一つにまとまってから・・と思っていたのですが、少しでも公開した方がたぶん、私が怠けることがないだろうと…。

 昨日も今日も頭痛がどうにも治らなくて・・・。
 でも、午後にどうしても見たい映画が図書館で公開予定だったので、這うようにしていきました(笑)。
 95分の短めの映画とわかっていたせいもありますが。
 頑張って行って良かったです。
 『トゥーヤの結婚』という邦題の映画はモンゴルが舞台で、ヒロイン以外全員現地でハンティングした素人。
 でも、とてもそうは見えない演技力に脱帽です。
 自分の中の視点がぐるりと変わるので、映画を見るのが好きです。
 特に、アジアのどこか泥臭い映画が好き。
 映画館を出るときには、頭痛が不思議とおさまっていました。
 眼精疲労からくる頭痛のはずだったのに、本当に不思議。
 気持ちの問題なんだろうか。
 広い大地を震えて通る風のような弦の音と唄が素敵な映画でした。

 ではでは、月曜日こそは。
 


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  現在は、『睦み月』で『シゲルとミケ』シリーズです。
  飲んだくれ猟師と化け猫の話。
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『光玉』-1-

「いったい・・・っ、なん・・・の、修行だよ、何の・・・っ」

 荒い息の下、加州清光は地面に膝と両手をついた。
 せっかくきれいに整えられた赤い爪に小石が傷をつけ、衣装も土埃にまみれたが注意を向ける気力がない。
 正直、その地面に着いた手足が地面にめり込むかと思うほど、疲労困憊だ。
 最も遠出の討伐隊へ付属を命じられ、本来なら往復に数日を要すところをなんと半分の時間で全てをこなしつつある。
 はっきり言って、出陣してから今まで全速力で駆けてきた。
 討伐なんて、大太刀の一振りで瞬殺だった。
 四方根絶やしにしたその光景には、味方の自分でも戦慄を覚えた。
 敵の立場でなくてよかったと、つくづく思う。
 ちなみにその大太刀が総大将で、ここまで加州達を走らせた張本人だ。
 なのに、その極悪非道の大太刀は涼し気な横顔を日の光にさらし、獣道ですらないこの崖底で目の前にむき出しになった岩肌をじっと見つめている。
「・・・そろそろ、このあたりでしょうか」
 さらりとひとりごちて、おもむろに自らの剣を振り上げ、いきなり岩肌に突き立てた。
 まるで雷のような閃光が走り、一瞬にして目の前に穴が開く。
「~~~~!!」
 あまりのことに口を半開きにして固まっていた加州は、強い力に引き戻され、何者かに抱えあげられていた。
「清ちゃん、大丈夫?」
「あ・・・ああ、まあ・・・」
 自分を清ちゃんなどと、ふざけたあだ名で呼ぶ者はあまりいない。
 そして、男の自分を軽々と横抱きにして平然としているヤツも。
「・・・あんた、こんな最中にも酒かっくらってたのかよ・・・」
 そんじょそこらの女に負けない美貌で花魁のような着付けをしておきながら、腰に下げた途方もなく大きな酒瓶がすべてを台無しにしている。
「あらやだ、ちょーっと、たしなんだだけよ~」
 唇から洩れる吐息は、間違えようもなく濃い酒の匂いに包まれていた。
「助けてもらってなんだけど。・・・俺、酒は好きだけど、酒臭い息は嫌いだから降ろしてくれない?」
「ああん。清ちゃんったら、こんな時もクールなんだからあ」
 腰をくねらせながら媚びた声を上げるが、今こうして抱き上げられている自分が一番身をもって感じている。
 その、絹の着物の下に隠された、見事に鍛え上げられた筋肉と骨の太さを。


    -つづく-

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